プレコンセプションケア
【目次】
Action1 いまの自分を知ろう
Action2 生活を整えよう
Action3 検査やワクチンを受けよう
Action4 かかりつけ医を持とう
Action5 人生をデザインしてみよう
プレコンセプションケアとは
若い世代の男女が将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康と向き合うことです。
- プレ(pre)は「~前の」の意味
- コンセプション(conception)は「受胎・妊娠」の意味
早い段階から正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、将来の健やかな妊娠や出産につながり、次世代を担う子どもの健康にもつながるとして近年注目されているヘルスケアです。
いまはまだ妊娠や結婚を考えていなくても、プレコンセプションケアを実践することで今の自分がもっと健康になって、人生100年時代の満ち足りた自分(well-being)の実現に繋がります。
将来のための健康管理
【不妊の原因】
- 「生理不順を放置していた」
- 「生理痛を我慢していた」
- 「男性の肥満」など
【リスクのある妊娠の原因】
- 「若い女性のやせや肥満の増加」
- 「出産年齢の高齢化」など
プレコンセプションケアは「妊娠前の健康管理」という意味もあるため、プレコンセプションケアを知ることは女性のみならず、男性にとっても重要な事です。

(引用:国立研究開発法人 国立成育医療研究センターホームぺージ)
国立研究開発法人 国立育成医療研究センターホームページ
「プレコンセプションケアセンター」について
プレコンセプションケアの目的
- 若い世代の健康増進と質の高い生活を送ること【今の自分の健康】
- 若い世代の男女が将来より健康になること【未来の自分の健康】
- より健全な妊娠・出産のチャンスの増加と次世代の子どもたちの健康【将来の子どもの健康】
いまだけでなく将来も健康でいられるために、若い世代のうちから健康的な生活習慣を送ることが大事です。
5つのプレコンセプションケア(プレコン)のAction
長い人生の中で自分らしく生きるために健康を目指すことは重要です。
プレコンセプションケア(プレコン)には5つのActionがあります。
できるものからひとつずつ行ってみてください。
- Action1 いまの自分を知ろう
- Action2 生活を整えよう
- Action3 検査やワクチンを受けよう
- Action4 かかりつけ医を持とう
- Action5 人生をデザインしてみよう
(引用:国立研究開発法人 国立成育医療研究センターホームページ)
Action1 いまの自分を知ろう
1-1.適正体重を知る
【やせ】
BMI=18.5未満
・貧血や将来の骨粗しょう症の原因にもなります。
【肥満】
BMI=25以上
・将来、糖尿病や高血圧など様々な病気のリスクを高めます。
※やせも肥満も「不妊」や「妊娠・出産のリスク」を高めます。
※男性の肥満は不妊のリスクを高める報告もあり、注意が必要です。

米沢市が令和4年に行った健康に関する意識・生活アンケートでは、20歳代の男性の10.2%と20歳代の女性の16.7%がやせという結果でした。
痩せている割合は男性よりも女性の方が高くなっています。
1-2.運動を行いましょう
適度な運動は適正体重の維持には欠かせません。
運動を行う事で筋肉を増やし、体力・代謝を高めることにつながります。
運動は体だけではなく心の状態にも良い影響を与えます。
1-3.基礎体温を測りましょう
基礎体温とは、生命活動の維持に必要な最小限のエネルギーしか使っていない時の体温の事です。
女性は、ホルモンの影響で周期的に基礎体温が変化します。
基礎体温を測り、自分の体と心のコンディションを把握しましょう。
1-4.ストレスに気づき、解消方法を見つけよう
現代社会はストレスが多く、こころの不調を抱える事があります。そのため、ストレスに気づくことが大事です。
また普段から体を動かす、腹式呼吸をするといった自分のストレス解消法を見つけることが大事になってきます。
困った時の相談方法・窓口(厚生労働省)
Action2 生活を整えよう
2-1.朝食を毎日食べる

米沢市が令和6年に行った食育に関する市民アンケートでは、20歳代は全体に比べ、「毎日食べる」の割合が少ないという結果でした。
朝食を毎日食べることは、良好な生活リズムや心の健康に良い影響を与えるため、朝食をとるように心掛けましょう。
2-2.バランスの良い食事をとる
- 妊娠前から妊娠初期にかけて、葉酸というビタミンをしっかり摂ることで、赤ちゃんの神経管閉鎖生涯の予防につながります。
- 妊娠を知るのは神経管ができる時期よりも遅いため、妊娠を希望する女性は緑黄色野菜を積極的に摂取し、サプリメントも上手に活用しながらしっかり葉酸をとるようにしましょう。
【葉酸を含む食品の具体例】
- 焼のり 1,900μg(1枚:2g)
- ブロッコリー 220μg(1株:250g)
- ほうれん草 210μg(1株:20g)
2-3.アルコールを控える
妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、胎児性アルコール症候群の原因にまります。
「この量なら大丈夫」というものは確立していませんので、妊娠を考えた時から、アルコールは飲まないようにしましょう。
2-4.タバコをやめる
- がん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こします。
- 男女ともに不妊のリスクが増加します。
- 妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重などを引き起こす可能性があります。
- 赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスクが高まります。
- 電子タバコもリスクはあります。
Action3 検査やワクチンを受けよう
3-1健康診断を受ける
3-2がん検診を受ける

子宮頸がんにかかる女性の38%が20~30代の女性であり、急増しています。
将来、妊娠出産ができなくなることもあるので、子宮頸がん検診や子宮頸がん予防ワクチン(HPV)を受ける事が大事になってきます。
がん検診のことについて詳しくはこちらをご確認ください。
3-3子宮頸がん予防ワクチン(HPV)を受ける
HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの予防接種を受けることで、将来の子宮頸がん発症リスクを下げる事が出来ます。
詳しくはこちらをご確認ください。
3-4風疹抗体価をチックする
妊娠中に風疹に感染してしまうと、赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症し、心臓の病気や白内障、難聴になるリスクが高まります。
風疹は本人も気づかないうちにかかっている事があるので、注意が必要です。
女性だけではなく、パートナーやワクチンを接種して、妊婦さんに感染させない環境づくりが大事です。
妊娠中は接種することができないため、妊娠を考える前に母子手帳でワクチンの接種歴を確認し、必要時接種するようにしましょう。
米沢市では風疹抗体検査と予防接種の助成を行っています(年齢制限あり)。
詳しくはこちらをご覧ください。
Action4 かかりつけ医を持とう
4-1.月経で気になることは婦人科に相談する
現在の女性は妊娠・出産回数が減ったことで月経回数が増え、月経に関する症状で日常生活に支障をきたす人が増えています。
子宮内膜症を発症する人も多く、なかにはひどい月経痛や不妊に至ることもあります。
我慢できない痛みががある人は、気軽に婦人科に相談しましょう。
4-2.持病のある方は主治医に相談する
持病がある方が妊娠すると病気が悪化する事があります。また、赤ちゃんへの影響から薬の変更が必要なこともあります。
妊娠を希望する時は。主治医に伝え、相談することが大事です。
4-3.定期的な歯科を受診する
Action5 人生をデザインしてみよう
5-1人生のデザインをしてみる
関連情報
【プレコンノート】
国立育成医療研究センターに開設されているWebサイトであり、プレコンセプションケアのポイントを学びながら、5つのプレコンActionを起こす準備ができます。さらに詳しく知りたい方はご確認ください。
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部健康課(すこやかセンター)
(健康企画担当、成人保健担当)
〒992-0059 山形県米沢市西大通一丁目5番60号
電話:0238-24-8181 ファックス:0238-24-5050
お問い合わせフォーム
更新日:2025年05月16日