涼しいから夏休みの遊び場にピッタリ。初心者でもラクラク登山-天元台高原・吾妻山レポート-

更新日:2025年09月05日

ページID : 9844

2025年8月18日、日本百名山の吾妻山(吾妻連峰)に登ってきました。

天元台リフト2からの眺望

(これはリフトでも行ける中腹からの眺め)

吾妻山は磐梯朝日国立公園の中にあり、高層湿原は高山植物の宝庫と言われています。登山(登頂)というよりは、この湿原のお花畑ハイキングがハイライトだと個人的には思っています。

噴火の可能性は低いですが、現在も火山活動が続いていて、付近には白布温泉を始めたくさんの温泉が湧き出ています。

今回は初心者にもおススメのルートを登り、帰りは白布温泉でひとっ風呂浴びてきました。

登山準備:標高1350mまでロープウェイで移動

登山の起点になるのは米沢市街地から車で30分程度の、白布温泉で知られる山麓の白布エリア。ここからロープウェイに乗り換えて標高1,350メートルの「天元台高原」に移動します。

ロープウェイとリフトを使わない場合は経験者向けの「若女平(わかめだいら)」ルートがあります。若女平ルートは滑りやすいので、下りはリフトとロープウェイで帰ってくる人も多いです。

天元台高原からの眺望

米沢市街地の標高は約250メートル。天元台高原との標高差は約1,100メートルあります。標高が100メートル上がると、気温が0.6℃下がると言われるので、推定気温差は6.6℃。

実際その通りで、ロープウェイから降りた途端めちゃくちゃ涼しい。

23.5℃を示す温度計

壁の温度計は約23.5℃を示していました。風もあるので体感気温はもっと低いです。

天元台高原は遊具や広場があって、夏休みのこどもたちでにぎわっていました。

天元台高原のロッジ

一番大きな建物が宿泊施設兼レストランの「アルブ天元台」。カレーやラーメンなどの食事以外に、日帰り入浴もできます。残念ながら温泉ではないですが、西吾妻山の天然水を使っているので普通のお湯よりは効果があるかもしれません。登山した後、麓の白布温泉まで待てない、という人はここで汗を流すのもいいですね。

気軽に登山をするなら8合目まではリフト移動がおススメ

天元台高原からリフトに3回乗り、標高1,820mの北望台まで移動します。吾妻山登山をするならこれが一番楽なルート。

足元には高原植物が広がり良い景色~。植物名が書かれた看板があるので分かりやすい。これはネバリノギランというらしい。

ネバリノギラン

…遠目だとタンポポにしか見えない、というかタンポポも咲いてるのかな。

と、景色を楽しめたのはここまで。

霧に包まれたリフト

3本目のリフトに乗っている途中で雲に突っ込みました。天気予報は晴天だったんだけどなあ……。山の天気は変わりやすいから仕方ないですね。

パラパラ雨に打たれながら北望台に到着。

安全の鐘とYOZANくんのアクリルスタンド

米沢市のマスコットキャラクター「YOZANくん」と安全の鐘を鳴らしてお祈り。

今回は山頂の「西吾妻山」ではなく「人形石」を目指します。

吾妻山登山マップ

▲吾妻山周辺のマップ

山頂の西吾妻山は樹林に囲まれて眺望がないので、景色重視の人は梵天岩やかもしか展望台、人形石を目指しましょう。ご覧の通り分岐が少ないので初心者も迷わず歩けると思います。

今回のルートは北望台(11時52分発)→人形石(12時34分着、13時15分発)→大凹→かもしか展望台→北望台(14時22分着)。休憩含めて2時間30分でした。

実際は白布-天元台のロープウェイが往復約10分、天元台高原-北望台のリフトが往復約1時間かかるので、湯元駅からは約4時間見ていればいいと思います。

route1

北望台→人形石はこんな感じのやぶ道か岩場が続きます。開けた場所はほぼないので、ちょっと立ち止まって休憩を繰り返して前進。

紅葉の画像

紅葉?それとも枯葉?

人形石

人形石到着。ガスって何にも見えません。残念。

40分ほど食事休憩。前日買った割引のたまごサンドが美味く感じる登山の妙。

クロマメノキもしくはクロウスゴ

人形石から大凹に向けて出発。ブルーベリーみたいな実をつけた植物が点在していました。クロマメノキ? クロウスゴ?

食べてみたけど美味しくはなかった(正体の分からんものを食うな)。一週間経ってもピンピンしているので毒ではなさそう。

人形石からかもしか展望台への道

ガスっていて微妙な写真…。人形石から先は湿地帯になっていて草花でいっぱい。木道が整備されているので歩きやすいです。

少し晴れた木道

しばらく歩くと、雲が流れて青空が!

吾妻山の木道

ハイキングはこうじゃないと。

大凹の水場

人形石→かもしか展望台の途中で分岐して大凹の水場に来ました。冷たくて美味しい湧き水が出ています。飲めますが、当然消毒されていませんので自己責任でどうぞ。

かもしか展望台に続く分岐まで引き返し、北望台に戻ります。ここで、先ほどまでの晴天が嘘のような大雨に襲われます。

ガスに包まれたかもしか展望台

何も見えない展望台…。山は人間の都合なんて関係ないのだ。

木道があるのはここまで。かもしか展望台から北望台までは再び岩場とやぶ道になります。雨で滑ってヒヤヒヤ。疲れと緊張で、20分弱の道のりが随分と長く感じました。

吾妻山登山の魅力を伝えたかったですが、天候ばかりはどうしようもないので仕方ないですね。まさかこんなに天気が悪く…

つがもりリフト降り場

晴れええええええ! 超晴れえええ!

北望台から一本目の下りリフトに乗ったらこれだよ。

標高1820m以上に雲がかかっていただけでした。

リフトから見下ろす米沢市

ナイスビュー...

遠くに米沢市街が見えます。思ってたのと違うけど良い景色が見れて良かった。

この後はまたロープウェイに乗って湯元駅まで下山。ロープウェイの扉があいた瞬間暑かったですね。やっぱり山の上は涼しいんだなあ。

この後は白布温泉で汗を流してきました。良ければ入浴レポートも見てね!