美味しいりんごの名産地・フルーツ王国山形が誇る~宮内省に献上された「舘山りんご」~

更新日:2025年06月16日

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舘山リンゴの画像

「山形=さくらんぼ」のイメージ、ありますよね?
でも実はりんごの生産量も全国4位(2023年 農林水産省調べ)。

その中でも、宮内省献上品になったのが米沢市・舘山(たてやま)地区の『舘山りんご』です!(宮内省は現在の宮内庁になる前の組織)

蜜入りりんごの極み

「蜜」たっぷり、完熟りんごの真骨頂

蜜が入ったりんごの断面の画像

「舘山りんご」は実の締まりも着色もよく、甘味と酸味のバランスがとてもいいりんごです。

舘山りんごの一番の魅力は、“蜜”。
見た目にもわかるほどキラキラ光る蜜は、りんごが完熟した証拠なんです。

この蜜、実は「ソルビトール」という成分が変化してできたもの。
りんごが「もうこれ以上甘くなれない!」という限界まで熟したときにだけ、蜜として現れます。

だからこそ、蜜入りりんご=一番おいしい状態。

他の産地では希少価値を狙って早めに収穫・出荷するケースもありますが、舘山りんごは本来の美味しさが最大限に引き出された状態で出荷しています。

「美味しい瞬間を逃さない」そんな生産者さんのこだわりとプライドが、ひと口かじった瞬間に伝わってきます。

参考:りんごの蜜ができるまで

  1. 光合成により、りんごの葉がソルビトール(糖類のもとになる物質)を生成
  2. ソルビトールがりんごの葉から実に移動
  3. りんごの実がソルビトールを果糖等(りんごの甘味)に変換
  4. りんごの実が完熟して果糖に変換できなくなり、ソルビトールのままりんごの実に蓄積
  5. ソルビトールに水分が加わり蜜になる

りんごの実が甘くなるまでを説明したイラスト

りんごを美味しくする、雪と寒暖差のチカラ

舘山地区は標高が高く、盆地特有の昼夜の寒暖差がしっかりある土地。
この差がりんごにしっかり甘さを蓄えさせる秘密なんです。

しかもこの地域は豪雪地帯。
冬の間、りんごの木は厳しい冬を乗り越え、春には元気に目覚めます。豪雪地帯でも生き残るような強い木が残ったともいえます。

農家さんたちは雪かきや雪掘りをしながら、大事な木を守り続けてきました。
手間ひまかけて育てられるからこそ、味も別格なんです。

舘山りんご150周年~職を失った武士の熱意から~

リンゴ園の画像

米沢市が米沢藩であった時代、舘山地区には多くの武士が住んでいました。

ところが明治4年、廃藩置県により多くの武士が職を失うこととなり、舘山地区の武士も例外ではありませんでした。

新たに職を見つけなければなりませんが、農業を営もうとしても、舘山地区の土壌は川が近いため砂っぽく、米を作るにも適していませんでした。

そんな中、明治8年から明治9年にかけてりんごが持ち込まれました。

米沢藩の藩校の教師として着任した英国人チャールズ・ヘンリー・ダラス氏が、明治8年に市内にワインサップという品種を植えたのが米沢りんごの始まり。数人の生産者がダラス氏から苗木をもらい受け栽培を始めました。

翌年(明治9年)には県の勧業寮(今の山形県農林水産部)から紅魁(べにさきがけ)、紅玉(こうぎょく)、祝(いわい)、柳玉(りゅうぎょく)などの品種が配布され、舘山地区の土壌がりんごの作りに適していたため、盛んに栽培されるようになりました。

その後、宮内省からの買い上げがあったり、帝国ホテル等に販売されたりして、名声を博しました。

舘山りんごは2025年に150周年を迎えます。

舘山りんごはここで味わえる!

舘山りんごは品種によりますが10月から11月まで出荷しています。

舘山りんごは完熟した状態で収穫されるため、米沢で購入するのが一番美味しいのは間違いありません。購入できる場所は主に以下の場所です。

道の駅米沢

JA山形おきたま 米沢愛菜館

直売所

※購入希望の際は各販売所に電話連絡願います。

  1. 上村果樹園 米沢市矢来3丁目3-39 電話番号:0238-23-4107
  2. 布施果樹園 米沢市舘山2丁目2-26 電話番号:0238-23-4211
  3. 森果樹園 米沢市舘山1丁目 1-120 電話番号:0238-23-5108
  4. 中山果樹園 米沢市舘山820番地 電話番号:0238-22-7707
  5. 今村果樹園 米沢市舘山4丁目2-23 電話番号:0238-23-2393
  6. 松本果樹園 場所の詳細は直売所に電話でご連絡ください。 電話番号:0238-22-1714
  7. マルタカ果樹園 米沢市大字舘山17 電話番号:0238-22-8509
  8. 山口果樹園 米沢市舘山矢子町374 電話番号:0238-23-8934
  9. 島貫果樹園 米沢市舘山矢子町241 電話番号:0238-23-7582
  10. 中根農園 米沢市大字口田沢72-1 電話番号:090-6252-0999
  11. 佐藤果樹園 米沢市笹野町2317-1 電話番号:0238-33-0520
  12. Farm plus1 米沢 米沢市舘山5丁目2−24 電話番号:0238-33-0233

販売所

※購入希望の際は各販売所に電話連絡願います。

  1. マルヨネ果樹園 米沢市吹屋敷町1-52 電話番号:0238-22-4174
  2. マルエヌ農園 米沢市舘山1丁目1-100 電話番号:0238-22-5748
  3. 尾箸農園 米沢市舘山矢子町531-2 電話番号:0238-23-6975
  4. 梅津果樹園 米沢市舘山矢子町374 電話番号:0238-23-7958
  5. ましみず園 米沢市塩井町塩野3930 電話番号:0238-23-4065
  6. マルサ果樹園 米沢市笹野町2460 電話番号:0238-38-4747
  7. 寒河江果樹園 米沢市遠山町798 電話番号:0238-22-1859
  8. 高橋果樹園 米沢市遠山町1196-1 電話番号:0238-22-0569
  9. (株式会社)NOC中山果樹園 米沢市舘山2丁目2-16 電話番号:0238-22-1725
  10. ヤマリ果樹園 米沢市遠山町1217 電話番号:0238-22-2578

写真映え間違いなし!もぎたての丸ごとりんごスイーツ

中山果樹園が直営するカフェです。舘山りんごを丸々1個使った大きなりんご飴が名物!

そのままでも美味しい舘山りんごにひと手間加えることで、りんごのポテンシャルを最大限引き出しています。舘山りんご農家直営カフェはここだけ!

よってってカフェのりんご飴の画像

よってってカフェホームページ

広報よねざわでの紹介記事(PDFファイル:502.5KB)

春は花見、秋は収穫。

一年中楽しい舘山りんごの里。
4月〜5月には可憐なりんごの花が咲き、花見が楽しめる隠れ名所にも。
秋にはりんご狩り、直売所めぐり、カフェでのスイーツ体験など、楽しみ方はいろいろ!

\完熟りんごを味わいに、米沢へ出かけよう!/

リンゴの花の画像

ふるさと納税で舘山りんごを味わう