ラーメン王国山形のあっさり代表 米沢ラーメンの地へようこそ!

更新日:2025年07月09日

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山形のご当地ラーメン・“米沢ラーメン”とは?

米沢ラーメンの画像

米沢市がある山形県は、実は“ラーメン県”。人口10万人当たりのラーメン店舗数が全国一位を誇ります。(参考:ゆくゆく山形byヤマガタ未来ラボ

あっさり系から濃厚系まで、定番から変わり種まで…まさにラーメンの戦国時代を繰り広げる山形県。

その中でも、醤油ラーメンの代表格として根強い人気を誇るのが「米沢ラーメン」です。

  • 毎日でも食べたくなる、鶏ガラ×煮干しのあっさり醤油スープ
  • 手もみ&熟成の細縮れ・多加水麺

博多ラーメンのような“こってり・ストレート麺”とは正反対のタイプ。

昔ながらの「THE 中華そば」スタイルですが、100年以上愛されてきた理由があります。

鶏ガラ×煮干しベースのやさしいスープ

米沢ラーメンの画像

米沢ラーメンは鶏ガラと煮干しベースのあっさり系醬油ラーメン。毎日食べても飽きないようにあっさり系の味になったと言われています。そこには、ラーメンを好きすぎる米沢人の歴史がありました。

米沢ラーメンの歴史は、約100年前の大正中期(1920年ごろ)までさかのぼります。はじめは数名の中国人が屋台で売っていたラーメンですが、米沢の調理人・常松恒夫氏が米沢では日本人として初めてラーメンを提供。昭和初期(1930~40年ごろ)になると米沢で大ヒット!

当時、米沢には「ラーメンを出さない店はない」と言われるほどブームに。

でも、濃い味だと飽きられる…。

だからこそ、「あっさりして、後味が良く、毎日食べても飽きないスープ」が進化していったのです。

職人技が光る!手もみ・熟成の細縮れ多加水麺

麺にも、米沢ラーメンならではのこだわりが。

  • 加水率40%以上の超多加水麺
  • 手もみで生まれるチリチリの縮れ麺
  • 2〜3日熟成させて、弾力と旨味UP

多加水麺は水分を多く含むため、スープを吸いすぎず伸びにくいというメリットが。

さらに縮れがスープをしっかり絡めとるので、口に入れた瞬間にスープの旨みがぶわっと広がります。

そしてなんといっても麺の量!

1食あたり乾麺の状態で170g〜200gと大ボリューム。でも多加水麺だからお腹にたまりにくく、食後のもたれ感も少なめ。満足感はしっかりあるけど、重すぎないのが嬉しいポイント。

麺にパン用の小麦粉を使う!? "黒中華の秘密"

一般的にラーメンの麺は薄い黄色です。これは、麺を作るときに小麦粉が他の原料と反応してできる色です。

米沢ラーメンの麺は、黒みがかった黄色。その色から”黒中華”と呼ばれることもあります。

その理由は、パン用二等粉という小麦粉を使うから。パン用二等粉は、小麦の表皮に近い部分を多く使う強力粉の一つで、菓子パンに使われることが多い粉。皮に近い部分なので風味が豊かでミネラル分が豊富です。

この豊富なミネラル分が反応することで、麺が黒みがかります。他のラーメンより、ちょっとだけ健康に良いかもしれません。

昔ながらなのに新しい、やさしくて奥深い味。

100年以上にわたり地元に愛され続けている「米沢ラーメン」。

その魅力の秘密は、やさしいスープと手間ひまかけて作られるちぢれ麺にありました。

ラーメン好きのあなたへ。

ガツンと濃厚なラーメンに疲れたら、“米沢ラーメン”でほっと一息ついてみませんか?

どこに行くか悩んだら~人気店をご紹介~

昔ながらの米沢ラーメンから変化形米沢ラーメンまで、人気店をご紹介します。

1. The米沢ラーメンの老舗「そばの店ひらま」

米沢ラーメンといえば昭和35年創業の「そばの店ひらま」!

休日には行列ができるほど。おすすめは人気No.1の「中華そば」!

極細麺が特徴。鶏ガラと煮干しでとったスープと相性バッチリ!

お店情報

2. ほっとするやさしい味、毎日食べても飽きない「支那そば熊文」

「熊文」のラーメンはあっさりの中にも深みがあり、煮干しの風味が香ります。

おすすめは肉厚なチャーシューがたくさんのった「チャーシューメン」!

お店情報

3. こってり濃厚な米沢ラーメン「山大前やまとや」

「山大前やまとや」の中華そばは牛の脂を贅沢にたっぷりと使用し、ニンニクを効かせた変化形の米沢ラーメン。細縮れ麺とスープがよく絡み絶品です!

大学生がメイン客層なので、ボリューム感あるラーメンが食べられます。

お店情報

4. ラーメン通も並ぶ人気店「かわにし食堂」

郊外にひっそりとたたずむ名店。

地元・県外問わずリピーターで連日満席です。平日でも混むことがあるので、時間に余裕を持って訪問してくださいね!

お店情報

5. コクのあるスープがたまらない!「麺や貴伝」

米沢ラーメンがベースにありながらも、一般的な米沢ラーメンに比べて濃厚な味になっています。麺も細縮れではなく中太縮れ麺を使っていて、米沢ラーメンにお店独自の解釈を取り入れた一杯になっています。

チャーシューも地元の豚を使用してホロホロで柔らか~いのも魅力!

お店情報

 

米沢牛ラーメンで、米沢グルメを両方食べちゃおう!

 

米沢にきたら米沢牛も食べたいですよね?

「でも、時間がなくてラーメンか米沢牛で迷ってる……」という人に朗報!

一石二鳥の米沢牛入りラーメンもありますよ!

 

1.明治25年(1892年)創業「金澤屋」

そば屋として始まり、昭和になってからラーメンの提供を始めた超老舗。そばつゆ感がある少し甘めのスープが特徴です。

こちらで提供している「まんぎりラーメン」は米沢牛チャーシューがのったラーメン。

「まんぎり」とは米沢の方言で「完全な」という意味。

米沢のグルメを2つ同時に食べられる、完全なラーメンです!

 

お店情報

2.駅前だからアクセス楽々。大きな米沢牛の薄切り肉がドドンとのってる「松月」

米沢駅西口から徒歩3分。

焼肉屋など米沢牛の食事処が軒を連ねる通りにお店があります。

地元で愛される食事処で、ラーメンだけでなく、ご飯ものやそば、うどんなど各種あります。

イチオシは「牛肉ラーメン」。薄切りの米沢牛がラーメンにのっています。チャーシューではなく、焼いた米沢牛です。

米沢牛の牛骨を煮込んだコクのあるスープと合わさり「米沢牛を飲む」感覚を味わえます!

お店情報

 

ふるさと納税で米沢ラーメンを味わう