令和8年3月 山形大学(米沢地区)学位記授与式祝辞
今日の佳き日に山形大学工学部及び大学院のご卒業を迎えられた皆さん、ご卒業、また大学院修了誠におめでとうございます。今日まで、お子さんを温かく見守り、支えてこられましたご家族の皆様の喜びもひとしおかと存じます。米沢市民を代表して、心よりお祝いを申し上げます。
また、学部長をはじめ、教職員の皆様のこれまでのご労苦に改めて敬意を表しますとともに、ご来賓の皆様や地域の皆様の日頃のご理解とご協力に対しまして、厚くお礼申し上げます。
さて、皆さんは米沢市での学生生活はいかがでしたでしょうか。学業、私生活、充実していましたか。楽しむことができた方も、ご苦労なさった方も、共通していることがあります。それは、山形大学工学部をご卒業された皆さんの人生は、可能性に満ちている、ということです。
明治四十三年に全国で八番目に古い工業専門校として発足した山形大学工学部は、我が国の近現代産業史を支える多くの人材を輩出してきました。卒業生は、研究者や経営者など、様々な分野の第一線でご活躍されている方がたくさんいらっしゃいます。皆さんも、四月から新たに、職場や研究室で新生活を迎えられることと存じます。
皆さんの門出にあたり、私が伝えたいことは、ただ一つです。「何度も何度も失敗してほしい」。この一点です。かく言う私も、失敗の連続です。人生のすべてを賭けた選挙で、三回も落選しました。一回ではなく三回です。会社で言えば、三回倒産です。ご迷惑もおかけしました。しかし、本当の仲間ができました。人の痛みが少しはわかるようになりました。そのおかげで、市長として、皆さんの前に立たせていただいております。今も、失敗しながら「それにもかかわらず」と言い聞かせながら仕事をしています。
今や、AIを使えば瞬時に「最適解」、「正解」と思われる答えを導き出してくれる時代です。これからの時代、効率化が極限まで進みます。だからこそ、人間には「問を立てる力・なぜ、それをするのか」という意味を問う力が求められてきます。機械にない独創性を追求することであり、その力(チカラ)は、その人の人生に根差した悩み、失敗を乗り越えようとする「泥臭い努力」からしか生まれません。
第九代米沢藩主である名君・上杉鷹山公の訓え「なせば成る」は大変有名な言葉です。しかし、私はそのあとに続く言葉「為さねば成らぬ 何事も」が大切だと考えております。挑戦しなければ始まらないのです。挑戦しなければ、失敗することもできません。人生は敗者復活戦です。「成らぬは人のなさぬなりけり」。挑戦し続ければ、いつかきっと成し遂げられるはずです。皆さんが何事にも積極的に挑戦し、自身の道を自ら切り拓いていかれることを期待しております。
ご卒業後、米沢を離れる皆さん、時折、米沢を訪れてください。ここは皆さんの故郷です。いつでも大歓迎です。
これからも米沢で暮らす皆さん。米沢はさらに良くなります。必ず変わります。山形大学工学部や政府系研究機関との連携を強め、産業を興し、「「しあわせ」を実感できるまち」、「人を育み、人を活かす「学園都市・よねざわ」」を創り上げてまいります。皆さんも私たちとともに「米沢が最高だ!」と思える故郷をつくっていきましょう。
結びに、卒業生の皆さんの洋々たる未来と限りない前進、貴大学の更なるご発展と関係者の皆様のご多幸をお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。
ご卒業、おめでとうございます。
この記事に関するお問い合わせ先
企画調整部秘書広報課(市役所3階7番窓口(広報のこと)、秘書室)
(秘書担当、広報広聴担当)
〒992-8501 山形県米沢市金池五丁目2番25号
電話:0238-22-5111 ファックス:0238-22-0498
お問い合わせフォーム




更新日:2026年03月20日