悪臭問題特別委員会 平成22年度活動の記録
平成23年3月24日の活動
本会議最終日に、これまでの特別委員会の活動を総括し、悪臭問題特別委員会副委員長が委員長報告を行いました。
23年3月22日の活動
現在のメンバーでは、最後となる悪臭問題特別委員会を開催。
当初は両事業者の出席を求め、悪臭対策に関する要望書を委員長から提出する予定であったが、11日に発生した地震の影響により、養豚事業者においては飼料確保のため、さらに、堆肥製造事業者においては、堆肥の切り替えしを行う重機の燃料の調達に奔走しており、委員会に出席することが困難であるとのことであった。各委員了承し、要望書については、郵送によることとした。
堆肥製造事業者への要望書 (PDFファイル: 10.8KB)
平成22年12月16日の活動
悪臭問題特別委員会を開催し、午前中に養豚事業所並びに堆肥製造事業所の現地視察を実施しました。
口蹄疫の問題が発生して以降、養豚事業所への現地視察は見合わせ、当該事業所の悪臭対策への取組については、当局を介してスライドでの報告を受けることとしておりましたが、口蹄疫問題が収束したことを受け、
このたび、養豚事業所を視察してまいりました。併せて堆肥製造事業所で取り組まれた、さらなる悪臭防止対策について視察してまいりました。
午後からは委員会室において、現地視察を終えての所見と次回定例会における委員会の進め方及び任期を迎える悪臭問題特別委員会の存続を含め、今後のあり方について協議を行いました。
養豚事業所

防疫のために靴を消毒

施設の前で説明を受ける

以前の堆肥保管場所

農場内を視察する様子

生物脱臭槽1

生物脱臭槽2

生物脱臭槽3

水洗浄塔

コンポストから臭気を集める

脱臭装置前で説明を受ける

脱臭槽内部の様子を確認

気体検知管でアンモニア濃度を調査する職員

土壌脱臭1

土壌脱臭2
縦型コンポスト装置の脱臭装置を2段階脱臭方式(水洗浄方式+生物脱臭方式)に、除糞物一時貯留室等の脱臭装置を土壌脱臭方式に変更しました。
なお、土壌脱臭方式とは土壌中にガスを通して、土壌中の微生物の働きで悪臭成分を分解し、においを除去する方式です。
堆肥製造事業所の視察

煙突から排気されるものと同様のにおいをチェックする委員

電動のシャッター

空気は中に吸い込まれていく

脱臭装置全景
堆肥製造事業所では、これまで、煙突の高さを上げるとともに煙突口径を小さくして吐出速度を上げるなど臭気の拡散効果を高めるため、各種変更を実施してまいりました。
原材料等の搬出入時に堆肥化施設の扉を開閉するわけですが、その時間をより短縮するため、このたび電動のシャッターを設置しました。
当日は寒かったこともあり、煙突から排出される臭気の様子も実際に目視することができるとともに、シャッターを開けたときには、外気が中に吸い込まれていく様子についても、はっきりと確認できました。
平成22年11月17日の活動
悪臭問題特別委員会を開催し、悪臭の原因となっている両事業者を委員会に参考人として招致し、それぞれ悪臭防止対策を施工したコンサルタントも交え、悪臭防止対策の現状と今後の方針等について説明を聞きその後、活発に質疑応答がなされました。
会議は、午後1時から午後3時までの2時間。養豚事業者で新たに設置した土壌脱臭と生物脱臭装置について、また、養豚事業に関わる今後の展望や将来的な方針など質疑応答がなされました。
午後3時から午後5時までは、堆肥製造事業者と脱臭装置の施工にかかるコンサルタントを交え、県当局と県議会議員を委員会にお招きし、種々活発な質疑と意見交換がなされました。
堆肥製造事業者からは今後2年を目途として二段階の脱臭装置を整備することを検討していること。扉の開閉に関し自動のシャッターを設置することなどの報告がありました。当日は、多くの傍聴者が訪れました。
委員会終了後、これまでの取組みや悪臭問題特別委員会の任期が来年3月までとなっていることを踏まえ、今後の方針等について委員間で打ち合わせを行いました。

養豚事業者と質疑応答

多数の傍聴者

参加いただいた県議会議員
平成22年10月28日の活動
- 臭苦情件数等について
- 養豚事業者の脱臭装置設置工事完了報告について
- 堆肥製造事業所の臭気指数測定結果について
平成22年9月27日の活動
- 悪臭苦情件数等について
- 養豚事業者の改善措置完了報告について
- 堆肥製造事業所の臭気指数測定結果及び改善計画について
平成22年8月30日の活動
養豚事業所を原因とする悪臭の実態調査のため、午後6時40分から午後8時までの時間帯に住民宅へお邪魔し、悪臭被害の実情について話しを伺いました。
悪臭に耐えながら生活することを余儀なくされている住民の方の訴えは大変切実なものであり、長年にわたり悪臭被害に苦しむ現状をあらためて認識するとともに、この問題の根深さを再確認しました。
悪臭の原因となる両事業者に対し、強い姿勢で臨んでいく旨をお伝えしてまいりました。

悪臭の強度や悪臭が漂う頻度、時間帯などについてお話を伺う。
平成22年8月25日の活動
人事異動に伴う職員紹介 農林課長の異動による。
当局からの報告事項
- 悪臭苦情件数等について
- 養豚事業者の改善措置完了報告等について
- 堆肥製造事業所の臭気指数測定結果について

養豚事業所の農場内の様子や清掃状況について、スライドを用いて説明を受ける。
改善措置完了報告書から抜粋
製品庫
袋詰め堆肥の製品庫として使っていましたが、現在は倉庫として使っています。
写真に写っている袋は消毒用の石灰です。


堆肥造粒舎
堆肥の造粒と袋詰めを行っていましたが、現在は使用していません。


調整舎
コンポストから排出される堆肥を造粒するために、再加水・撹拌を行っていましたが、現在は駐車場として利用しています。

堆肥舎
堆肥舎として使っていましたが、西側半分は堆肥を搬出できない時に一時的に溜め置く場所として利用しています。
出入口にドアを設け、換気口や隙間を木板、ゴム等で覆い、密閉化しています。東側半分は1・2・3号コンポストの2段脱臭装置を設置する計画です。
改善前


改善後 西側
密閉化し、堆肥の一時貯留場所として利用




改善後 東側
脱臭装置の設置スペースを確保


3号コンポ脇堆肥舎
堆肥のペレット造粒施設として利用していましたが、現在は使用していません。3号コンポストの製品排出口が中にあり、排出された堆肥は即時に搬出しています。


4号コンポ脇堆肥舎
堆肥舎として利用していましたが、現在は使用していません。
4号コンポストの製品排出口が中にあり、排出された堆肥は即時に搬出しています。
今後はこの建物内に4号コンポストの2段脱臭装置を設置する計画です。


3号コンポ脇堆肥舎
堆肥のペレット造粒施設として利用していましたが、現在は使用していません。3号コンポストの製品排出口が中にあり、排出された堆肥は即時に搬出しています。
4号コンポ脇堆肥舎
堆肥舎として利用していましたが、現在は使用していません。
4号コンポストの製品排出口が中にあり、排出された堆肥は即時に搬出しています。
今後はこの建物内に4号コンポストの2段脱臭装置を設置する計画です。
平成22年7月29日の活動
- 悪臭苦情件数等について
- 臭気モニタリングについて
- 養豚事業者の状況について
- 堆肥製造事業所への要望について
- その他
平成22年6月24日の活動
当局からの報告
- 悪臭苦情件数について
- 改善措置完了報告について

養豚事業所より提出されている改善措置完了報告書について、豚舎内部の清掃状況の様子などスライドを用いて説明を受けました。
同日、委員会終了後堆肥製造事業所の現地調査を実施しました。
このたびの視察にあたっては、県置賜総合支庁保健福祉環境部環境課にも同行を願い、委員とともに視察を行いました。

煙突から排気される臭気を実際に嗅いでチェックする委員

施設内の様子を確認

食品残渣(ジュースの絞りかす)などに木屑(チップ)をまぜ、堆肥を製造。

伐採木を大型の重機で粉砕している様子。

一時保管されている木屑

堆肥製造事業者について、産業廃棄物処理業の許可権者である県当局(置賜総合支庁保健福祉環境部環境課)としては、今後とも立ち入り調査を継続し、産業廃棄物処理法に基づき、適切に指導をしていきたいとのこと。
平成22年6月3日の活動
<山形新聞 朝刊>
住民側が企業への強い指導を求める
悪臭問題、市側と懇談会
米沢市の悪臭問題で、原因企業2社が立地する南原地区住民と市、市議会悪臭問題特別委員会との意見交換会が2日夜、同市の南原コミュニティーセンターで開かれ、住民側からは、企業への強い指導を求める意見が出た。
市議7人と市の担当者4人のほか、住民約60人が参加。市側が改善対策が着実に効果を挙げ、臭気が減っている現状を説明し、住民からは企業の経営実態や改善対策に対する質問が相次いだ。
「企業の移転しか解決策はない」との意見もでたが、「問題は、解決できるのか」との住民の問いかけには、議員が「必ず解決しなくてはならない問題。市や住民との一丸となって取組みたい」と答えた。
平成22年6月2日の活動
当局からの報告
- 悪臭苦情件数について
- 養豚事業所改善計画進捗状況について
- 臭気モニタリングの実施について
悪臭問題に関する地元住民との懇談会
悪臭の現状などについて地元住民の皆様からご意見をうかがうため下記の要領で懇談会を開催しました。
悪臭問題に関する地元住民との懇談会
日時:平成22年6月2日(水曜日) 午後7時~
場所:南原コミュニティセンター
- 開会
- 悪臭問題特別委員会委員長 挨拶
-悪臭問題特別委員会委員 自己紹介― - 南原地区自然環境保全推進協議会会長 挨拶
- 悪臭問題特別委員会の活動報告 (悪臭問題特別委員会副委員長)
- 悪臭問題に対する米沢市のこれまでの取組と現状について
(米沢市市民環境部環境生活課) - 悪臭問題に関する意見交換
- 閉会
当日は、60名を超える地元住民の皆様にお越しいただきました。このことは、悪臭問題がいまだ、解決に至っていないことの表れでもあり、我々、特別委員会としては、今後とも南原自然環境保全推進協議会とも連携を図り、悪臭問題の全面解決に向け引き続き取り組んでまいります。

南原地区自然環境保全推進協議会にご協力をいただき、
当日は、60名を超す大勢の市民の方に参加していただきました。

悪臭問題特別委員会委員長 あいさつ

南原地区自然環境保全推進協議会会長 あいさつ

悪臭問題特別委員会の活動報告(副委員長)

悪臭問題に対する米沢市のこれまでの取組と現状について市当局からの報告

マスコミ各社も取材に訪れました。

元住民からの質問

それに答える議員
Q&A
質問1 養豚事業所の飼育頭数は?
回答1 平成22年5月24日現在
現在の飼育頭数は、雄豚、母豚、肥育豚(3ヵ月齢以上)の合計で、約4,400頭ですが、このほか、授乳中や離乳期以降の子豚を含めると、約6,700頭になります。
なお、年間の出荷頭数は、約13,000頭です。
質問2 汚水処理施設の処理量は?
回答2 汚水処理施設(ラグーン)の処理量(尿)は、通常1日あたり40トンです。
質問3 悪臭を減らすため、補助金を活用できないか?
回答3 現在の制度では、畜産の規模拡大等に付随しての設備が補助対象となっており、この度の改善ための措置については難しいものと思われます。
質問4 養豚事業所の移転について?
回答4 昨年は、養豚事業所からの依頼により、市農林課でも事業者とともに移転先の候補地について調査等を行いました。
しかしその後、改善勧告への対応を最優先とすることなどから、現在では移転の検討は休止している状況です。
質問5 地下水汚染対策は?
回答5 3箇所から地下水を採水し、水質検査を実施する予定です。なお、採水箇所は昨年度と同じです。
平成22年5月1日の活動
活動記録を議会だよりへ掲載
議会だより5月1日号に特別委員会の活動のあゆみについて特集ページを掲載しました。
議会だより5月1日号 特集 (PDFファイル: 607.8KB)
平成22年4月28日の活動
当局からの報告
- 悪臭苦情件数について
- 養豚事業所改善計画概要について
- 臭気モニタリングの実施について
この記事に関するお問い合わせ先
(総務担当、議事調査担当)
〒992-8501 山形県米沢市金池五丁目2番25号
電話:0238-22-5111 ファックス:0238-24-8765
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更新日:2024年03月29日