米沢市地域医療を守り育てる条例~私たちができること~
米沢市地域医療を守り育てる条例を施行しました
背景
現在、全国的に医師・看護師不足や都市部への偏在が社会問題となる中で、地方では医療従事者数の減少や限られた医療機関への負担集中など、様々な課題が生じています。
本市でも、今後高齢化により医療に対するニーズは増える中で、医療者従事者数は全国平均や村山地域を大きく下回っています。かかりつけ医として市民の健康を支える開業医の数も高齢化や承継問題により減少傾向にあります。
住み慣れた街でこれからも安心して必要な医療を受けられるために、地域医療を担う人材を安定的に確保していけるかは地域全体で取り組まなければならない大きな課題です。
持続可能な医療体制を確保するには、医療を受ける側である私たちを含めた全ての関係者が課題を認識し、「米沢市の地域医療を自分たちで守り育てていく」という意識を共有することが必要です。
施行
この条例は令和7年4月1日に施行し、本市の地域医療を守り育て、良好な地域医療体制を確保するための基本理念や、市民や医療機関、事業者や行政などそれぞれの関係者が果たすべき役割を定め、私たちが住み慣れた地域で良質な医療を受けることができる体制を確保することを目的としています。
地域医療が抱える問題は医療従事者や行政が努力すればなんとかなるという問題ではありません。医療を受ける側一人ひとりが地域医療を自分たちで守っていくという共通認識を持ち、自分に何ができるかを考え、それぞれの役割を果たしていくことが必要になります。
地域医療を守り育てる条例 (PDFファイル: 145.5KB)
それぞれに求める役割
市民の役割

- 自分の症状に応じた医療機関を選び、通常の時間内に受診しましょう
- かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬局を持ちましょう
- 医療の担い手との信頼関係のもとに治療に取り組みましょう
- 自己の健康管理に取り組みましょう
医療機関の役割
1. 医療の担い手の確保および育成を図るとともに、良好な勤務環境を保持に努めましょう
2. 医療機関相互の機能分担および業務連携を進めるとともに、保健、福祉および介護と連携し、地域医療の充実に努めましょう
3. 患者の立場を理解し、健康管理や病気に関する相談および助言を行うとともに、良質な医療と診療情報の提供を行い、患者との信頼関係を築きましょう
市の役割
1. 医療の担い手の確保や育成支援を行います
2. 救急医療体制の維持、整備および支援を行います
3. 山形県、関係大学、医師会、歯科医師会、薬剤師会、医療機関、事業者および地域団体、ならびに保健、福祉および介護の関係団体等との連携を図り、地域医療の充実を図ります
4. 市民に対する疾病の予防、適正受診の啓発および地域医療に関する情報提供を積極的に行うとともに、健康および医療に関する相談体制の充実を図ります
広報よねざわ5月号に特集を掲載しました
- 地域医療の現状
- 市立病院救急外来の現場はいま
- みんなで米沢の地域医療を守り育てよう!
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部健康課(すこやかセンター)
(健康企画担当、成人保健担当)
〒992-0059 山形県米沢市西大通一丁目5番60号
電話:0238-24-8181 ファックス:0238-24-5050
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更新日:2025年04月25日