重要文化財(建造物)の新規指定について

更新日:2025年10月24日

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幸徳院観音堂(笹野観音堂)が重要文化財(建造物)指定の答申を受けました

令和7年10月24日(金曜日)に開催された国の文化審議会において、幸徳院観音堂の重要文化財(建造物)指定について文部科学大臣へ答申がありました。

幸徳院は、笹野山東麓に位置する真言宗豊山派の寺院です。置賜三十三観音霊場の第19番札所・笹野観音として広く信仰を集めており、観音堂は現在山形県指定文化財となっています。

観音堂は、置賜一円で活躍した渋谷嘉蔵など4名の大工棟梁により天保14年(1843)に上棟し、彫物師として庄内の後藤藤吉などが関わっていることが豊富な造営資料からわかっています。

入母屋造平入(いりもやづくりひらいり)の大型三間堂で、軒唐破風(のきからはふ)を付けた入母屋造妻入(いりもやづくりつまいり)の向拝(こうはい)を付け、屋根全体を厚い茅で葺いています。

東北地方では珍しく正面の外陣(げじん)を吹放ち、外陣と向拝が形成する広い参拝空間を豊富な彫刻で飾っています。

この地域における江戸時代末期の観音堂のあり方を知る上で重要と評価されました。

なお、答申のあった文化財は、官報で告示されることにより効力が発生し、本市の国指定文化財(国宝含む)は31件となる見込みです。

幸徳院観音堂

幸徳院観音堂

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