第15回受賞作品

更新日:2024年03月29日

ページID: 2385

 入賞入選作品
 応募総数1,097点の中から最高賞の文化賞、部門賞、入選作品が決定しました。

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文化賞(花部門)

たくさんのしずくが表面についた葉が集まっており、葉の隙間からオレンジ色のバラの花が一輪見えている写真

「雨上りのバラ」
 谷野 和恵(山口県山陽小野田市) 撮影場所: 山口県宇部市沖宇部

講評

 雨露をしのぐように清楚に咲いたバラを、品よく撮った作品です。アングルや画面構成が秀逸で、葉の下から花がのぞく様子には謙虚な姿勢が感じられ、花を中央に置くことで静かな雰囲気が醸し出されています。花の造形や色彩も魅力的で、グリーンの中にオレンジ色が映え、雫も被写体を引き立てています。

写真に大切なのは「発見」です。雨上り、葉陰にさりげなく咲いていただろうバラに着眼する視点が素晴らしく、作者は普段からカメラを持ち歩き、魅力的な被写体を探していらっしゃるのではないかと想像しました。

部門賞(自然・生き物部門)

氷が縦に亀裂が入っており、亀裂の上には小さな氷の粒が表れている様子を撮った写真

「春の兆し」
 伊藤 一夫(福島県二本松市) 撮影場所:福島県二本松市塩沢山ノ入ダム

講評

 画面を斜めに二分割した構図がおもしろく、左側は冬の氷で覆われていますが、右側は青空と白い雲が水面に映っていて、新しい季節の到来を感じさせます。光の扱い方も上手く、空の映り込みは画面に広がりを持たせる効果をもたらしています。こうした自然現象を被写体として発見することができるのは、普段から季節感を肌で感じ取っているからこそではないかと思います。

部門賞(人物・スナップ部門)

風呂屋の入り口に暖簾がかけられ、入り口から中を覗こうとしている子どもの後姿の写真

「興味しんしん」

 山田 晴之(神奈川県横浜市) 撮影場所:千葉県浦安市郷土博物館

講評

 シンメトリー(左右対称)な構図の真ん中に子供がいるというのが大きな特色で、さあどっちに入ろうかと戸惑っているようにも見え、どことなくほほえましさ漂う作品です。

昭和のなつかしい時代を感じさせるこの「風呂屋」は、郷土博物館内に再現された街並み展示の一部だそうで、子供の眼には珍しく感じられたかもしれません。どんな雰囲気で家族とこの場にいたのだろう、といったことも想像させられる楽しいスナップです。

米沢賞(花部門)

ライトアップされた桜の花を近くから撮っており、木々の隙間からもたくさんの桜が並んでいる様子を撮った写真

「夜桜」
 鈴木 博明(山形県米沢市) 撮影場所:山形県米沢市(松が岬公園内)

講評

 桜は主題にするのがなかなか難しい被写体ですが、本作品では、トンネル構図の中に人々や橋を据え、それを取り囲むようにして桜を配しています。そのため、中心に視線が誘導されつつ、添えられた桜の美しさがいっそう際立って見えるという作品になっています。水面に映る橋も美しく、花色は幻想的で、ライトアップされた上杉神社の夜桜の魅力が存分に表現されています。

入選作品10点(花部門)

鮮やかなピンク色の花々が画面いっぱいに咲いている様子を撮った写真

「花桃の郷」
児島 巧(島根県松江市)

花びらが薄く透けた白色の花をアップで撮った写真

 「夜に咲く」
 小林 康男(静岡県富士市)

濃い赤色をした花であり、花火のように放射線状に咲いている様子をアップで撮った写真

 「深紅の花火」
 上杉 裕昭(三重県名張市)

まっすぐ伸びた茎の先に白い花びらを満開にさせた花が一輪咲いている写真

 「オダマキの花」
 坂詰 金治郎(新潟県新潟市)

花びらが襟元のように重なっている様子をアップで撮った写真

 「襟元」
 村松 克則(静岡県静岡市)

水面に浮かぶ2枚の葉と、小さな花がそれぞれ一輪ずつ咲いている様子を撮った写真

 「水面に咲く」
 保口 孝夫(愛知県豊田市)

茎の先端が下を向いて茎の先には中央部分が膨らんだ形状をしている一輪のクマガイソウの花をライトアップしている写真

 「クマガイソウの息づかい」
 大島 市郎(福島県会津若松市)

まっすぐに伸びた茎の先に黄色の花がきれいに咲いている様子を撮った写真

 「黄カタクリ」
 佐藤 静治(茨木県守谷市)

薄いピンク色をしたほうき草の手前側に黄色の小さい花が咲いている様子を撮った写真

 「ほうき草に包まれて」
 風間 ヤヨエ(新潟県新潟市)

岩のような場所からオレンジ色をした2輪の花が咲いている様子を撮った写真

 「凛と咲く」
 島田 寿弘(新潟県村上市)

入選作品10点(自然・生き物部門)

薄暗い場所に生き物のようなものが並んでおり、手前の水面に反射して映っている様子を撮った写真

 「仲よし」
 澤井 祥憲(和歌山県橋本市)

ひびの入った地面と、山並みの先に浮かぶ雲が赤く染まっている様子を撮った写真

 「渇水の湖底」
 宮田 敏幸(兵庫県西宮市)

水辺に集まったたくさんの白い鳥がそれぞれ様々な動作をしており、その様子が水に反射している写真

 「水辺に遊ぶ」
 谷野 隆(山口県山陽小野田市)

雲がかかった空の間から光が差している様子や山並みが水にそのまま反射している写真

 「釣り日和」
 亀岡 芳雄(福島県会津若松市)

木の枝の先端に一羽の鳥が止まり、奥には太陽が大きく映っている写真

 「特等席」
 鈴木 明吉(山形県南陽市)

並行した2つの道路がずっと先まで伸びた場所に、雲の切れ間から放射線状に光が降り注ぐ様子を撮った写真

 「降臨への路」
 笠原 壽一(福島県福島市)

水草で覆われた水面にカルガモの親子が集まって浮いている写真

 「二十四の瞳」
 小川 章一(山形県米沢市)

照らされた草むらが輝いている様子をアップで撮った写真

 「煌る草むら」
 浅野 良(福島県福島市)

枯草が広がる場所にてオレンジ色の光のようなものが中央部分に一部映し出されている写真

 「秋暁」
 渡辺 久子(新潟県新潟市)

草が生い茂る場所に立派な蜘蛛の巣が張られている様子を撮った写真

 「ようこそ我が家へ」
 木村 文雄(新潟県新潟市)

入選作品10点(人物・スナップ部門)

ピンク色の花や大木が植えられた場所の間に一本道が通っており、道で傘を差しながら歩く人たちの後姿が写っている写真

 「雨の参道」
 喜多 昌弘(徳島県阿南市)

背景には棚田が広がる一本道を、こちら側を向いて立っているモンペ姿の人の写真

 「棚田守り人」
 笹田 雅代(愛媛県大洲市)

天日干しされたシラスがずらりと並んだ場所で、作業着姿の人がシラスの入った道具を持ち上げて作業をしている様子の写真

 「シラス舞う」
 高橋 秀治(兵庫県神戸市)

作業着姿の人が屈んで溶接作業をしており、細かく火花が散っている瞬間を撮った写真

 「光」
 春日井 義三(愛知県一宮市)

なだらかな曲線を描いた山の先で、雲が夕暮れに染まっている様子を撮った写真

 「夕暮れ」
 佐藤 正美(島根県出雲市)

鮮やかな黄色の紅花が一面に咲いている様子を撮った写真

 「紅花を摘む御婦人」
 藤倉 裕(山形県米沢市)

和式の部屋に子どもが立っており、頭上に広がる飾りを眺めている様子の写真

 「出会い」
 神原 祐哉(山形県米沢市)

燃えている薪の上をはだしで歩いている人の写真

 「祈りをこめて」
 結城 祐二(山形県山形市)

夜空いっぱいに上がった様々な色の花火と、花火の方を見上げている大勢の後姿の人たちを撮った写真

 「夏の夜に酔いしれて」
 上野 貴道(福島県河沼郡湯川村)

屏風の前に着物姿の男女が並んで座っており、儀式を執り行っている様子の写真

 「恥かしい」
 高橋 ジュン(新潟県新潟市)

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