第16回受賞作品

更新日:2024年03月29日

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 入賞入選作品
 応募総数1,534点の中から最高賞の文化賞、部門賞、米沢賞、ユース賞、入選作品が決定しました。

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文化賞(自然・生き物部門)

葉っぱに開いた穴の先からカマキリの顔が覗いており、体部分はシルエットになっている写真

「影」

 春日井 義三(愛知県一宮市) 撮影場所:愛知県一宮市

審査員講評

 「葉の穴からカマキリがのぞいていた。面白い。これだと思い、瞬時シャッターをきった」(作者解説)。この光景を発見したときにカメラを携えておられてよかったですね。また、シャッターをきるその刹那まで緊張されたのではないかとも思います。カメラ目線のユーモラスな表情に見えるカマキリですが、全体的にシャープに描写された力強さがあります。葉に映りこんだ影と顔とが、アンバランスで面白い効果も生み出しています。画面上の葉の位置、斜めに流れる葉脈や穴の位置も絶妙で、主題を引き立てています。シャッターチャンスを見いだす眼もさることながら、優れた技術やセンスが随所に光る、容易に撮ることのできない作品です。

部門賞(花部門)

開いた花びらには水滴がついており、中心部分は紫と黄色をした花を近くから撮った写真

 「シロバナツユクサ」

 島田 壽弘(新潟県村上市) 撮影場所:新潟県村上市

審査員講評

 バランスよくついた水滴が「風に落とされないよう急いで撮影」(作者解説)した作品で、花写真を愛する心が伝わってくるようです。周囲の白い花びらはぼかし、中心にきちんとピントを合わせていて、小さい花でありながらもしっかりとした存在感が出ています。雄しべの黄色には締まりがあり、作者がたいせつにした滴が花の新鮮なイメージを引き立てています。背景処理もよく、葉が写っている部分からぼかされている部分までの相違が、画面に広がりを感じさせます。

部門賞(自由部門)

奥まで続く草地に黒色の網を広げて3名のかたが作業をしている様子の写真

「湖岸に暮らす」

 山口 元広(福島県田村郡三春町) 撮影場所:滋賀県高島市

審査員講評

 中央に1人、奥に2人、その向こうに車2台が重ならずに配された構図がすばらしく、奥行きのある作品です。琵琶湖での漁に使う網の手入れ作業中で、草地に広げられた網がステージのようです。そのなかで服や帽子の色合いが映えています。タイトルとなっている「湖岸に暮らす」ことが、一人ではなく共同の作業によって成り立ってきたこともよく表れており、「湖水環境と暮らしが末長く守られることを願う」(作者解説)の想いがこめられています。

米沢賞(自由部門)

右側のカゴにはピーマンやゴーヤが入り、左側の入れ物にはジャガイモがたくさん入っている写真

「移住してよかった」

 山田 哲夫(山形県米沢市) 撮影場所:山形県米沢市

審査員講評

 緑の野菜と茶色いジャガイモを異なる材質の器に入れて、思い切りのよいフレーミングで撮られています。器の選び方や色の取り合わせに作者のセンスを感じますし、構図も個性的です。飾らないタイトルが写真を引き立てており、相乗効果で作者の気持ちがわかりやすく伝わってきます。「自家菜園で収穫」(作者解説)した新鮮な野菜の数々。それらで何を作ったのかな、どんな食卓かな…というドラマツルギー的な想像も膨らませてくれる、たのしい作品です。

ユース賞(自然・生き物部門)

格子状の窓の先に淡く色づいた樹木が立っている写真

「秋意」

 毛利 友風(大阪府枚方市) 高校3年生 撮影場所:知恩院(京都府京都市)

審査員講評

 一瞬、なんだろう…と思って見ると、なるほど、と驚かされる作品です。京都の古刹で「窓の奥いっぱいに広がる秋の雰囲気が綺麗だと思ったので撮影しました」(作者解説)のとおり、枠の間から見える紅葉の美しさもさることながら、ご高齢と思しき人の姿が収まっているのもポイントです。こちらの窓側が静止画的なのに対して、向こう側には風にそよぐ葉の音や人の動きが感じられ、対照的な空間が捉えられています。

ユース賞(自由部門)

広がる海を背景に、両腕を重ねて置いた台に頭を乗せた子どもが、向かって左側を向いている写真

「思い出」

 井手口 詩歩(京都府京都市) 高校3年生 撮影場所:小豆島(香川県小豆郡)

審査員講評

 何か心に染みる物語の世界に誘われているような表情。思いつめたものでなく、「想いに耽っている様子」(作者解説)が印象的な作品です。光がきれいに差し込んでいるところもあれば、暗く締まっているところもあり、明暗の表現、光の読み方が優れています。手の置き方の構図に心地よさを感じます。撮影地は名作映画を題材にしたテーマパークとのことで、穏やかな瀬戸内の風や海の香りも漂うなかで撮影したのかな、と想像させられます。若い感性ならではの視点でとらえた、爽やかな作品です。

入選作品10点(花部門)

立ち並ぶ木の下に、赤く色づいた花が広がっている写真

 「薄明の彩」
 高野 修(宮城県名取市)

開いた紫色の花びらと中心部分から雄しべが上に伸びている花を近くから撮った写真

 「天空の舞」
 齊藤 喜代志(山形県新庄市)

枝先に丸みを帯びた葉や鮮やかなピンク色の花が咲いている写真

 「貴婦人」
 風間 憲文(新潟県胎内市)

4輪ほどの大きなユリの花が満開になって咲いている写真

 「艶花」
 川口 匡(愛知県豊川市)

満開になった桜並木と、桜の花びらでいっぱいになった道を撮った写真

 「春爛漫」
 西薗 隆(奈良県橿原市)

窓越しに並べられた鉢植えの花が満開になって咲いている写真

 「窓越しの花」
 武田 清二(山形県米沢市)

雨粒のついた葉っぱと、赤紫色に色づいた花を撮った写真

 「雨に濡れても」
 村上 淳(福岡県糟屋郡篠栗町)

細長く枝分かれしている葉と、中心部分がくねくねした形状になっている特徴的な花を近くから撮った写真

 「メドゥーサ」
 剣持 志津栄(新潟県新潟市)

葉っぱの先についた2輪の花が浮き上がるように鮮明な赤色で際立っている写真

 「風格」
 山口 進(新潟県新潟市)

鮮明な青色で細長い形状の花びらであり、中心部分の雄しべは黄色をした花を近くから撮った写真

 「雨の日のルリスイレン」
 新垣 一陽(沖縄県沖縄市) 高校1年生

入選作品10点(自然・生き物部門)

一面が雪で覆われた場所に一本の植物が生えてきている様子の写真

 「春の訪れ」
 植松 晃(山形県山形市)

一面に雪が広がる場所で、白と黒の羽をして口ばしがオレンジ色の鳥が2羽並んで見つめあっている様子の写真

 「見つめ合う」
 原田 敏朗(東京都多摩市)

キャベツのような野菜の畑が広がる先にトトロのようなシルエットをした木が立っている写真

 「米沢のトトロ」
 青木 守(山形県南陽市)

雪が降りしきる中、実をつけた柿のような木が一本立っている写真

 「初冬残り柿」
 鈴木 明吉(山形県南陽市)

紫やピンク色の花をつけた植物の葉っぱの中から緑色のカエルが顔を出している写真

 「水無月のHello」
 板垣 俊(新潟県新発田市)

顔の部分にロープで結ばれた馬が立っており、建物前に生えた草をほおばっている様子の写真

 「無心」
 森谷 理名(山形県天童市) 高校2年生

ごつごつした岩山に深い霧のようなものがかかっている様子を上から撮った写真

 「残照」
 滝口 寿郎(山形県天童市)

雪化粧をした樹木に白いリスのような動物が上っている写真

 「妖精の棲むところ」
 吉田 隼三(東京都墨田区)

薄暗い空と草原が広がる場所に、一本の樹木がポツンと立っている写真

 「孤高」
 浅野 良(福島県福島市)

柵の先に羊が立っており、カメラの方を見ている白黒写真

 「苦楽」
 今井 弓月姫(岐阜県可児市) 高校3年生

入選作品10点(自由部門)

一面にオレンジ色の花を咲かせた花畑が広がる場所で、数名の人が作業をしている様子の写真

 「夜明けの紅摘み」
 佐藤 克實(東京都世田谷区)

岩山のようなところに建てられた多くのお地蔵様と、お地蔵様の前に立って手を合わせている子どもの写真

 「秋が微笑んで」
 島 忠史(愛媛県宇和島市)

年配の女性が透明のお皿に盛られた冷やし中華を見ながら微笑んでいる写真

 「この夏初中華」
 大場 建夫(秋田県由利本荘市)

藁のようなものを腰につけ鉢巻き姿の人たちが建物前に並んでいる様子を後方から撮った写真

 「祈り」
 山下 春樹(岩手県九戸郡軽米町)

建物横の庭で6名の男女が並んでおり、中心に立つ年配の女性が隣に立つ男性の顎に手を添えて微笑んでいる様子の写真

 「ほら、笑って」
 小林 大我(神奈川県相模原市)

広がる海とビルが建ち並ぶ街並みを夕日が照らしている写真

 「芝浦夕景」
 黒田 立夫(神奈川県横須賀市)

バラバラになった配管をつなげて遊んでいる様子の3名の子どもたちの写真

 「配管パズル」
 富所 上(新潟県南魚沼市)

和傘を持った男性を先頭に白無垢姿の女性や提灯を持っている人たちが歩道を1列になって歩いている写真

 「狐の嫁入り」
 下宇宿 和男(鹿児島県姶良市)

ライトで明るく照らされたかまくらの中で2人の子どもが座って顔を合わせている写真

 「あったかあい!」
 今井 智帆(宮城県仙台市)

正座をして頭を下げる子どもたちの後姿を撮っており、後方の左側に座る1名の子どもがカメラの方を振り向いて笑顔を浮かべている写真

 「お祭り、初めて」
 神原 祐哉(山形県米沢市)

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