学校給食に関すること
本市の学校給食について
学校給食は学校給食法に基づき実施されており、次の目標が定められています。
- 適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること。
- 日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、及び望ましい食習慣を養うこと。
- 学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養うこと。
- 食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。
- 食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め、勤労を重んずる態度を養うこと。
- 我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。
- 食料の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと。
本市の学校給食は、小学校については自校で調理を行う自校方式、中学校については小学校で調理した給食を供給する親子方式により実施しています。
学校における食育について
本市では、小・中学校で食育を実施するための基本方針を作成しています。
学校における食育の目標と基本方針 (PDFファイル: 203.9KB)
伝統食、郷土料理を取り入れた給食について
伝統的な味、児童生徒の嗜好も考慮してアレンジした料理を取り入れています。
冷や汁
「冷や汁(ひやしる)」は米沢の郷土料理で、米沢藩の出陣の献立の1つとも言われています。
汁と言っていますが、具だくさんのおひたしです。季節のゆでた野菜に、数種類の乾物を戻して煮たものを冷ましてから、汁ごとあえて食べます。
材料 1人分
- 雪菜(注釈) 15グラム
- 貝柱 5グラム
- ほうれん草 20グラム
- 打ち豆 1グラム
- キャベツ 20グラム
- しょうゆ 小さじ1/2
- にんじん 5グラム
- 酒 小さじ1/4
- 干ししいたけ 0.5グラム
- みりん 小さじ1/4
- 凍みこんにゃく 0.2グラム
(注釈)旬の野菜「雪菜」
雪菜は厳しい冬を旬とし、全国的にも珍しい雪の中で育つ野菜です。
雪が深い米沢で生鮮野菜を確保するために、上杉鷹山公が推奨したことから雪菜は米沢で食べられています。
作り方
- 干ししいたけをもどします。凍みこんにゃくは2~3回洗いもどします。
- スライスしたしいたけと凍みこんにゃく、打ち豆をしょうゆ・酒・みりんとだし汁で煮て冷ましておきます。
- ゆでた野菜と冷ましておいたつけ汁をまぜてできあがりです。
うこぎごはん
材料 1人分
- ごはん 180グラム
- うこぎ(注釈) 3グラム
- 塩 0.5グラム
- 白ごま 1グラム
(注釈)旬の野菜「うこぎ」
うこぎは米沢市では古くから食用を兼ねた垣根として利用されています。
米沢のうこぎは、ヒメウコギという中国原産の植物で、とげがあるため敵の侵入を防げることから、戦国時代にはたくさん植えられました。
さらに、やわらかく食用に向いていることから上杉鷹山公が垣根や旬の野菜として食べることを推奨し、古くから暮らしの中にありました。
春から初夏にかけての新芽がおいしく、うこぎごはんや天ぷらなど、様々な調理法で食べられています 。
作り方
- うこぎをゆでて細かくきざみます。
- うこぎに塩と白ごまを混ぜます。
- ごはんに”2”を混ぜてできあがりです。
菊入りおひたし
材料 1人分
- ほうれん草 10グラム
- キャベツ 35グラム
- きゅうり 10グラム
- 菊(注釈) 5グラム
- 酢(色よくゆでるため) 適量
- しょうゆ 2グラム
(注釈)旬の野菜「菊」
山形県は食用菊の生産量で全国1位です。シャキシャキとした歯ごたえ、ほのかな香り、ほろ苦いのが特徴です。山形県では秋の味覚として古くから食べられ郷土の味として親しまれてきました。
数ある品種の中でも、独特の香りと風味、味の良さで評判が良いのが、淡い紫色の「もってのほか」です。正式には、「延命楽」と呼ばれる品種ですが、「もってのほか」の愛称で広く知られています。
また、リラックス効果があるといわれ、古くから漢方薬などにも利用されています。食べ方はおひたしの他に、大根おろしと合わせたり、くるみ和えにしたり、酢の物などにしたりします。
作り方
- ほうれん草は茹でて、冷水にとり3センチメートルに切ります。
- キャベツは短冊切り、きゅうりは輪切りにし、茹でます。
- 菊は花びらを散らし、たっぷりの熱湯に酢を入れて、さっと茹でて、冷水にとり、水気をしぼります。
- すべての野菜をしょうゆで和えてできあがりです。
鯉の揚げ煮
材料 1人分
- 鯉(注釈) 40グラム
- 片栗粉 4グラム
- 油 4グラム
- しょうゆ 4グラム
- 砂糖 1.5グラム
- 酒 1グラム
- 片栗粉 0.2グラム
(注釈)旬の食材「鯉」
米沢は海から離れていることもあり、昔は動物性の食べ物がなかなか手に入りませんでした。動物性タンパク質に乏しい米沢藩を案じた上杉家第9代藩主上杉鷹山公が福島県相馬市から鯉の稚魚を取り寄せて飼育したのが、鯉を食べるようになった始まりです。
「鯉料理」は米沢の郷土料理で古くから伝わる料理として、米沢だけでなく置賜地方で食べられています。最上川上流の雪国ならではの清く豊富な水で3年間飼育された米沢鯉は、肉が良く締まり、泥臭さのまったくない良質の鯉です。
作り方
- 鯉の切り身に片栗粉をつけて、揚げます。
- 調味料(しょうゆ・砂糖・酒)を混ぜて、片栗粉でとろみをつける。
- ”1”の鯉に”2”をかける。
この記事に関するお問い合わせ先
(適正規模・適正配置推進室、指導担当、学事担当、保健給食担当、学校財務担当)
〒992-0012 山形県米沢市金池三丁目1番14号 置賜総合文化センター4階
電話:0238-22-5111 ファックス:0238-21-6925
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更新日:2024年03月29日