食品ロスの削減について

更新日:2024年03月29日

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「食品ロス」って?

「食品ロス」とは、本来食べられるにもかかわらず捨てられる食品のことです。主な例としては、以下のものが挙げられます。

  1. 大量に買いすぎて調理する前に傷んでしまったもの
  2. 賞味期限や消費期限がきれたことで捨てられてしまったもの
  3. 調理する際に食べられる部分まで取り除いてしまったもの
  4. 調理したが食べきれずに捨てられたもの(=食べ残し)

国内では年間2,550万トンの食品廃棄物等(注釈1)が発生していますが、このうち、食品ロスは年間612万トン(注釈2)にも上ると考えられています。国連世界食糧計画(WFP)による食糧援助量(注釈3)(約420万トン)の1.5倍にあたる食品が、毎年、誰の口にも入ることなく捨てられているのです。「もったいない」と思いませんか?

また、この食品ロスを国民一人当たりに換算すると、“お茶腕約1杯分の食品(約132グラム)”が毎日捨てられている(注釈4)ことになります。
米沢市に当てはめて考えると、市全体で1日あたり約10トン、年間で3,800トン以上もの食品ロスが発生している(注釈5)計算になります。

食べ物をむだなく、大切に消費していくことが必要です。

  • (注釈1) 食品製造業、食品流通業、外食産業及び家庭から発生する動植物性残さ、調理くず、食べ残しなど(飼料として有価で取引されるものや、脱水等による減量分を含む)
  • (注釈2) 農林水産省及び環境省「平成29年度推計」
  • (注釈3) 国連世界食糧計画(World Food Programme:WFP)2019年実績
  • (注釈4) 消費者庁ホームページより
  • (注釈5) 令和2年10月1日現在の住民基本台帳人口をもとに試算

食品ロスを減らすとどうなる?

  1. 環境への負荷が低減されます!
    過剰に出回る食品を運んだり、ごみを燃やしたりするのに必要なエネルギーが減るため、地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量が少なくなるほか、化石燃料などの資源をより有効に活用することができます。
    また、ごみを燃やした後の残さ(焼却灰)の量も減るため、これらを埋め立てて処分する施設(最終処分場)をより長く使うことができます。
  2. 食料自給率の向上につながります!
    日本は、食べられる食料を大量に捨てている一方で、食料の大半を海外からの輸入に頼っています。食品ロスを減らすことで、食品を過剰に輸入する必要がなくなれば、食料自給率を向上させることができます。
  3. 食育の機会になります!
    食品ロスについて考えるなかで、食べ物の生産、流通及び加工などの過程についても学ぶことになります。子供たちと一緒に取り組むことで、食やそれに携わる方々への感謝の気持ちを持ち、食の重要性や楽しさを理解するきっかけになります。
  4. ごみ処理の費用が削減されます!
    ごみの量が減ることで、ごみを運んだり燃やしたりするのに必要なエネルギーが減るため、ごみ処理に係る費用を削減することができます。
    また、ごみ処理施設(焼却施設)は、ごみを燃やすほど負荷がかかり劣化しやすくなるため、食品ロスを減らすことで、施設の維持や修繕に係る費用を削減することにもつながります。

「3010(さんまるいちまる)運動」って?

本市では、宴会時における食品ロスの削減のために、3010運動を推進しています。

3010運動とは、「宴会などで、乾杯後の30分間は自席を離れずに料理を味わい、お開き前の10分間は自席に戻ってもう一度料理を味わうことで、食べ残しを減らす」という運動です。
さっそく次の宴会から取り組んで、食べ残しゼロを目指しましょう!

  • 【幹事様へ】
    以下を参考に、3010運動に取り組んでいただくようお願いします。
    1. 参加者の好み、人数、食べきれる量にあわせて宴会会場やメニュー、コースを選びましょう。
    2. 乾杯前に、3010運動について説明していただき、乾杯後の30分間は席を立たずにできたての料理を楽しむよう呼びかけてください。
    3. 乾杯後30分が経過しましたら、自由に席を離れて親睦を深めるよう案内してください。
    4. お開き前の10分前になりましたら、自席に戻って再度料理を楽しむよう呼びかけてください。
  • 【料理を提供する事業者の皆様へ】
    運動の趣旨をご理解いただき、3010運動にあわせたタイミングで料理を提供するなど、可能な範囲でメニューやコースに反映していただくようご検討をお願いします。
    また、運動の推進のため、環境省では「卓上三角柱POP」を作成しています。環境省ホームページから無償でダウンロードでき、使用する際の手続きも必要ありませんので、ぜひテーブルなどに置いてご活用ください。

3010運動普及啓発用三角柱POPデータについては下記リンクをご覧ください。

上部に黒地に黄色で「3010運動」と文字が書かれている三角柱ポップの写真
黒地に白で「3010」と書かれた箇所が3つ、黄色地の部分に「What’s 3010?」と書かれている三角柱ポップの写真

↑卓上三角柱POPは、環境生活課の窓口にも設置しています。
窓口にお越しの際に、実物をご覧ください。

食品ロスを減らす方法は?

食品ロスの約半分は、家庭から発生しています(国内で年間に発生する食品ロス612万トンのうち、事業活動によって発生したものは328万トン、家庭から発生したものは284万トン(注釈6))。
食品ロスを減らすポイントは以下のとおりです。できることから実践してみましょう。

  1. 計画的に買い物をしましょう!
    既に冷蔵庫の中にある食品と同じものを買ってきてしまったり、せっかくまとめ買いしたのに使いきれずに結局捨ててしまったりしたことはありませんか。冷蔵庫の中を確認してから買い物に出かけるようにしたり、人数や量を考えて必要な分だけ買ったりして、食材をきちんと使いきることは食品ロスを減らす第一歩です。
    食料品販売店においてはばら売り・量り売りの導入や少量パックでの販売、飲食店においては小盛りメニューや食べきりサイズの導入など、事業者の皆様にもご協力をお願いします。
  2. 消費期限と賞味期限の違いを理解しましょう!
    「消費期限」は「安全に食べられる期限」であり、これを過ぎた食品は食べないほうが安全です。一方、「賞味期限」は「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」であり、これを過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。においや味などを確認して、食べられるかどうか判断しましょう(注釈7)。こまめに食品を確認し、計画的に買い物や調理を行いましょう。消費期限や賞味期限が近付いている食材から調理することも大切です。
  3. 調理方法を工夫してみましょう!
    野菜の皮や茎など捨ててしまいがちな部分を材料にする、余った料理を別の料理に作り替えるなど、なるべくごみが出ないような工夫をしながら調理してみましょう。
    本市では、このようなエコな工夫を取り込んだ調理を体験できる講習会を開催しています。開催日時については、広報よねざわなどで随時お知らせしますのでご確認ください。

せっかくのおいしい料理も、食べきれなければごみになってしまいます。
3010運動をはじめ、食品ロス削減のための取り組みにご協力をお願いします。

  • (注釈6) 農林水産省及び環境省「平成29年度推計」
  • (注釈7) 消費期限や賞味期限は、表示されている保存方法で開封せずに保存した場合の期限です。一度開封してしまった食品は、期限に関わらず早めに食べるようにしましょう。

関連リンク(外部リンク)

食品リサイクル法や関連する法令などについて

無料で使用できる啓発用パンフレットなどについて

外食時の「おいしい食べきり」全国共同キャンペーンについて
山形県では、外食時の食品ロス削減のために上記キャンペーンを実施しています。

この記事に関するお問い合わせ先

市民環境部環境課(市役所3階2番窓口)
(カーボンニュートラル推進室、環境担当、廃棄物対策担当)
〒992-8501 山形県米沢市金池五丁目2番25号
電話:0238-22-5111 ファックス:0238-22-0498
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