第17回受賞作品

更新日:2024年09月26日

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入賞入選作品

応募総数1,100点の中から、最高賞の文化賞、部門賞、米沢賞、ユース賞、入選作品が決定しました。

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・各部門入選作品は受付順です。順位とは関係ありません。

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文化賞(自然・生き物部門)

「いただきます」

涌井 礼子(福島県福島市)撮影場所:福島県福島市

審査員講評

 黄土色の壁や木目が印象的な塀、吊るし柿の一つをまさについばもうとする鳥。画面にとらえられているそれぞれの被写体の色味や模様、陰影、そして静と動とが巧みに組み合わされています。三分割構図のちょうどよい交点のところに鳥が位置していることからも、おさまりのよさを印象づけています。一期一会を逃さずに、まさに瞬間をとらえた傑作であるとともに、「日本らしさ」をコンセプトに据えている本賞の「文化賞」を贈らせていただくのにふさわしい内容の作品といえるでしょう。

部門賞(花部門)

「妖艶」

谷野 隆(山口県山陽小野田市)撮影地:広島県山県郡北広島町

審査員講評

 桜を美しくとらえた写真は数多くありますが、「作品」としてということになると、難しい被写体の一つです。本作品の老木は、何世代にもわたって地域の方々から愛され続けてきただけでなく、長い間土地の人々を見守ってきた力強さも感じさせます。目には見えない何かがこの老木に宿っているようにも思えてくることから、それに相応しいイメージの作品タイトルになっています。手を広げたり、あるいは鳥が飛び立つようにも見える枝ぶり、ドラマを感じさせるような夕焼けなど、余韻を感じさせます。

部門賞(自由部門)

「ケンケンパ」

貝沼 正雄(北海道札幌市)撮影場所:北海道小樽市

審査員講評

 昭和レトロな雰囲気漂う露地で、浴衣姿で昔遊びに興じる家族。様子から察するに「なつかしさ」に出会えたひとこまではなく、初めて体験した新鮮なひとときではなかったのではないでしょうか。うまくいってもいかなくても、家族の笑い声が聞こえてきそうなほほえましい作品です。地面に描かれたケンケンパの円、吊るされている傘の円が対照的な構図をなしているのもさりげない効果を生んでいます。観る人が作品と対話したり、観ている人たち同士で会話が弾んだりと、話題性を提供してくれる作品だと思います。

米沢賞(自由部門)

「轟爆上杉雷筒」

上野 貴道(福島県河沼郡湯川村)撮影場所:山形県米沢市

審査員講評

 ゴールデンウイークのころ、米沢は桜がロマンティックに市中を彩るとともに、「米沢上杉まつり」で盛り上がります。なかでも松川河川敷で繰り広げられる「川中島合戦」は戦国ファンのみならず、この季節に米沢を訪れたら必見のメインイベントです。上杉の雷筒と言われる火縄銃の大迫力シーン、音まで聴こえてくるようです。撃つ人の表情がよく、炎が背景の人物を消し去っていかにも吹き出しのように映し出されているのも効果を生んでいます。いい席を確保して撮影されたことも想像させられる1枚です。

ユース賞(自然・生き物部門)

「雨上がりのひととき」

森谷 理名(山形県天童市)山形県立山形西高等学校3年生 撮影場所:山形県米沢市

審査員講評

 撮影対象を探している時に、こんなところに愛らしい子ザルがいたという発見を感じさせます。右手を口にくわえ、左手と右足は何かにつかまり、左足は背中をかいているらしく見えるちぐはぐな感じのポーズがおもしろいですね。動物の写真はブレやすいのですが、ピントがしっかりと合っています。背景のボカシが子ザルの存在を引き立てています。近くでお母さんザルが見守っているのかなとか、視線の先に遊び仲間がいるのかな、など、構図のとり方から想像力を膨らませてくれるような作品です。

入賞作品10点(花部門)

「朝露に濡れて」

相楽 執一(福島県郡山市)

「渓流に咲く」

工藤 正志(北海道帯広市)

「舞い上がる」

城田 清延(三重県津市)

「朱に交わらず」

鈴木 照男(東京都足立区)

「かごのなか」

二神 有貴子(北海道札幌市)

「時を経ても」

石綿 良全(埼玉県入間市)

「青い花弁」

島田 壽弘(新潟県村上市)

「ハナビラを太陽に!」

中川 昭(三重県四日市市)

「雨の日のワルツ」

関塚 一彦(新潟県五泉市)

「朝露に染まる」

下吹越 直紀(東京都江東区)

入賞作品10点(自然・生き物部門)

「春雪」

松原 幹夫(鳥取県米子市)

「初夏のともしび」

櫻井 洋一(宮崎県宮崎市)

「働く」

春日井 義三(愛知県一宮市)

「瑞雲」

瀧島 修二(埼玉県新座市)

「朝の光」

原田 協子(山形県山形市)

「共生」

佐藤 衣代(大分県大分市)

「残照の樹氷群」

本田 浩行(山形県東根市)

「恋する殿様ガエル」

後藤 真理子(山形県山形市)

「夕焼けに染まる磐梯山」

涌井 弘亘(福島県福島市)

「残柿」

風間 憲文(新潟県胎内市)

入賞作品10点(自由部門)

「泳げ!こいのぼり」

谷野 和恵(山口県山陽小野田市)

「未来に向かって」

今野 孝雄(山形県米沢市)

「語らい ならんで!」

中込 隆(福島県福島市)

2023年の「ひさしぶり。」

小林 大我(神奈川県相模原市)

「愛でる」

富山 隆志(宮崎県延岡市)

「黄昏の思い出」

山口 大貴(大分県速見郡日出町)

「興味津津」

淺野 照子(神奈川県茅ケ崎市)

「ほら、綺麗だよ!」

神原 祐哉(山形県米沢市)

「変なおじさん」

池上 和夫(福島県郡山市)

「家の父ちゃん」

高橋 ジュン(新潟県新潟市)

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(社会教育担当、文化振興担当、文化財担当)
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