第18回受賞作品
入賞入選作品
応募総数859点の中から、最高賞の文化賞、部門賞、米沢賞、ユース賞、入選作品が決定しました。
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・各部門入選作品は受付順です。順位とは関係ありません。
・受賞者の敬称は省略しております。
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文化賞(自然・生き物部門)
「生きる(共生)」
高橋 克巳(山形県天童市)撮影場所:山形県天童市
審査員講評
野生動物が人間の生活圏を脅かしたりが報じられています。都市と自然との共生とは、動物の立場から見るとどうなのでしょうか…。一見ユーモラスな表情をしているかのようなカモシカは何かつぶやいているようにも見えてきます。「作品は背景で決まる」と言われることがありますが、この背景でなかったら単なるカモシカの写真。背景によって主題が明確化し、魅力が増した作品です。撮影地は天童公園の名称でも知られる、天童市街を見下ろせる風光明媚な所。
部門賞(花部門)
「よりそい」
植 成實(和歌山県新宮市)撮影地:奈良県大台ヶ原
審査員講評
霧の中、荒涼としたモノクロームの世界を彷徨っていたら、小さいけれど枝ぶりのよい赤いシャクナゲが現れて心が救われたかのよう。撮影地は三重県と奈良県との県境に位置する大台ケ原。吉野熊野国立公園にあって、ブナなどの森林の生態系を保ってきたことが知られていますが、さまざまな要因から衰退が危惧されているといいます。田中澄江さんの名著『花の百名山』では、雨の森林でそぼ濡れるようにひとり咲くイメージのシャクナゲが語られていますが、本作品はその光景を写真で表現しているかのようです。
部門賞(自由部門)
「雪ニモマケズ」
齋藤 泰地(山形県山形市)高校3年生 撮影場所:山形県山形市
審査員講評
舞い落ちてくる雪と矢を射る弓道部の高校生たち。そのふたつの動きの一瞬を静止画として切り取った写真。雪の一つひとつの形状は違うし、部員一人ひとりの構えや動きも異なります。そして緊張感をもって射られる矢という第三の動きがまさに加わろうとしています。その寸前でシャッターが切られ、あとは作品を観ている人の想像に委ねられています。作者はどんなふうに撮ったのだろうか、どの弓道部員を主役に撮るかを考えていたのだろうか…といった興味も尽きません。
米沢賞(自由部門)
「米沢の子ども」
神原 祐哉(山形県米沢市)撮影場所:山形県米沢市
審査員講評
正面の左側に米沢藩上杉家の祖上杉謙信、右側には窮地に喘ぐ藩政の改革に心血を注いだ第九代藩主上杉鷹山(治憲)。広い体育館に飾られたふたりの名君の肖像画を前に、小さな子どもが精一杯ジャンプしてボールを投げています。おそらくボールはバスケットにはとても届かないでしょうが、一生懸命がんばっている動きにひたむきさを感じます。全体の構図やバランス、投げられているボールの位置などにも違和感がありません。撮影のあと、親子でどんな会話を交わされたのでしょうか。
ユース賞(自然・生き物部門)
「黄金のゆりかご」
冨原 涼(沖縄県沖縄市)高校2年生 撮影場所:沖縄県本部町
審査員講評
おそらくサナギが黄金色をしているオオゴマダラの羽化を撮影した作品でしょう。撮影地が沖縄県本部町と記載されていますので、その地にある蝶のテーマパークで撮られたのではないかと思います。背景をぼかして蝶の姿を際立たせて、思い切りよく画面の真ん中に据えているのが印象的です。羽化する瞬間を撮るのは本当に難しいのですが、それを見つけて楽しみながら丁寧に撮ったのでしょうか。高校生がだんだん大人になって羽ばたいていくイメージに重なるように思えてきました。
入選作品10点(花部門)
「小さな春」
島田 壽弘(新潟県村上市)
「立夏」
小野寺 洋樹(宮城県気仙沼市)
「結ばれて」
鈴木 亮(山形県長井市)
「二重奏」
山口 進(新潟県新潟市)
「今を生きる」
大久保 優(東京都豊橋区)
「二人の時間」
石綿 良全(埼玉県入間市)
「藤の街道」
原田 協子(山形県山形市)
「吾唯足知」
渡辺 宏紀(神奈川県藤沢市)
「清涼」
大仲 百代(埼玉県鴻巣市)
「純」
佐藤 信輔(福島県郡山市)
入選作品10点(自然・生き物部門)
「けあらしの湖」
齋藤 徹(山形県飯豊町)
「霧の水没林」
馬場 正幸(福島県福島市)
「もういいかい」
勝山 輝夫(福島県福島市)
「霜の造形」
滝口 寿郎(山形県天童市)
「対岸に咲く一本のさくら」
藤倉 裕(山形県米沢市)
「跳躍の瞬間」
高橋 勝美(福島県福島市)
「冬月」
松原 明美(北海道帯広市)
「森のカーテン」
長井 三枝子(北海道帯広市)
「花の香りに誘われて」
川口 重一(京都府京都市)
「神秘の洞窟」
本田 浩行(山形県東根市)
入選作品10点(自由部門)
「跳べた~」
相楽 執一(福島県郡山市)
「マンガ少年」
村上 英祥(神奈川県横浜市)
「担ぎ手」
上野 貴道(福島県湯川村)
「紅色に染まり笑顔咲く」
日下 賢一(宮城県仙台市市)
「春を告げるサクラ号」
佐藤 靖(山形県山形市)
「社に響く」
山口 大貴(大分県日出町)
「伝統を継ぐ職人の手仕事」
涌井 弘亘(福島県福島市)
「夏の特等席」
関塚 一彦(新潟県五泉市)
「クライミング化粧直し」
佐山 勝信(福島県会津若松市)
「冷たさがうれしい日」
佐藤 花恋(沖縄県沖縄市)
高校2年生
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更新日:2025年09月29日