(令和5年7月28日更新)
「健康長寿日本一」を目指したまちづくりの事業の一環として、市内企業に勤める従業員を対象に、「適塩教室」を実施しています。
背景
平成29年度に実施された山形県コホート研究(疫学的調査)によると、米沢市の推定1日食塩摂取量(成人1人あたり)が12.1gと全国や県内の自治体と比べると、高い値にあることがわかりました。食塩摂取量が増加すると、高血圧や糖尿病の罹患率が高まることがわかっています。
目的
働き世代への適塩に対する意識づけや食生活の改善を促すこと、企業の健康経営や従業員の健康管理にお役立ていただくことを目的としています。
事業の内容
3年間ご参加いただき、1年目をより詳しく適塩について知る機会に、2,3年目は振り返りの機会として実施しています。
尿検査
尿を分析し、推定1日食塩摂取量を測定します。
1年目は夏ごろと秋ごろの2回、2,3年目は秋ごろの1回となります。
簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)による食事調査(1年目)
摂取頻度の高い食品を列挙した質問票(簡易型自記式食事歴法質問票〔BDHQ〕)を用いて、過去1か月間の食品の摂取頻度と1回当たりの摂取目安量について、自記式で回答してもらうことにより、エネルギーおよび栄養素や食品の摂取量を推定するものです。(2回実施)
塩分チェックシート(2,3年目)
13項目の当てはまる点数にチェックして、合計点を計算し食塩摂取状況を把握するものです。(1回実施)
健康講話
尿検査による推定食塩摂取量の測定や、食事調査、事前事後アンケートの結果や適塩のポイントについて講話を実施します。

健康講話を実施できない企業に対しては、講話に代わる資料を作成し、参加者へお渡ししました。

アンケート
本事業の効果を検証するために、食塩摂取に関する知識と、食塩摂取に対する意識の変化について、事業の前後2回のアンケートと事業全体についてのアンケートを実施しました。
この事業がもたらしたよい効果(事業評価アンケートより自由記載)
- 食塩摂取量を検査できたことで、現状が⾒える化でき、減塩に対する意識が高まった。
- 普段の⾷事時に塩分量を気にするようになった。意識して減塩の商品を購⼊するようになった。
- 少し⾎圧が⾼めなので、漬物は控え、みそ汁はなるべく具だけで、汁は残すようにした。できることから変えていこうと思った。
- 家庭内で塩分摂取量等の健康に関することを話す機会が増えた。
- ⾷⽣活を改善する良い機会になった。
結果について
令和2年度
令和2年度米沢市健康のまちづくり推進事業「企業を対象とした適塩教室」報告書概要版(PDF)
令和2年度米沢市委託事業米沢市健康のまちづくり推進事業「企業を対象とした適塩教室」報告書(令和3年3月山形県立米沢栄養大学)(PDF)
令和3年度
令和3年度米沢市健康のまちづくり推進事業「企業を対象とした適塩教室」報告書概要版(PDF)
令和3年度米沢市委託事業米沢市健康のまちづくり推進事業「企業を対象とした適塩教室」報告書(令和4年3月山形県立米沢栄養大学)(PDF)
令和4年度
令和4年度米沢市健康のまちづくり推進事業「企業を対象とした適塩教室」報告書概要版(PDF)
令和4年度米沢市委託事業米沢市健康のまちづくり推進事業「企業を対象とした適塩教室」報告書(PDF)
企業を対象とした適塩教室協力企業
令和2年度開始企業
株式会社井上精工 様※
株式会社データシステム米沢 様※
日本刃物株式会社 様※
株式会社パルコモード 様※
令和3年度開始企業
米沢商工会議所 様※
株式会社本多建設 様※
株式会社ナウエル 様※
米沢信用金庫 様
令和4年度開始企業
東京通信機工業株式会社 米沢工場 様
金子建設工業株式会社 様
第一生命保険株式会社 山形支社 米沢営業オフィス 様
令和5年度開始企業
株式会社米沢食肉公社 様
インテグリス・ジャパン株式会社様
明治安田生命保険相互会社 山形支社米沢営業所 様
※印は、経済産業省認定「健康経営優良法人認定制度」より、認定されている企業です。
また、日本刃物株式会社 様は、2021年より新設された「健康経営優良法人2021(中小企業法人部門)」の中から「健康経営優良法人の中でも優れた企業」かつ「地域において、健康経営の発信を行っている企業」として優良な上位500法人に対して与えられる「ブライト500」に選ばれました。2021年に引き続ぎ、2022年、2023年も選出されています。※正式名称:健康経営優良法人(中小規模法人部門(ブライト500))