【鳥獣による農作物被害(令和4年)について】

地域医療

(令和6年3月12日更新)

(1) 令和4年の鳥獣による農作物被害

 本市では、毎年、中心部と北部を除く全地域の住民に対し鳥獣による農作物被害調査を行っており、その結果を集計したものです。
 鳥獣による農作物被害は、令和4年度で 9,089千円確認されています。
 本市では、平成24年度の被害額を基準とする軽減目標を策定・実施しており、令和3年度まで年平均99万円の減少推移となっていましたが、令和4年度は山の木の実などの鳥獣のエサが少なく、里山への鳥獣の出没が増えたことから、293万円の増加となりました。
 イノシシによる農地の掘起こし被害が増加傾向ですが、ニホンザルなど他の鳥獣の農作物被害は、電気柵の普及や捕獲などにより概ね減少傾向にあり、防除の効果が表れています。
 また、近年はニホンジカの目撃も増えており、シカの被害の増加が懸念されます。


 被害額 :9,089千円

 被害面積:718.3a

 加害獣 :ニホンザル、イノシシ、ハクビシン、ツキノワグマ、ニホンジカ など

 被害作物:水稲、オウトウ、キュウリ、ナス、カボチャ、リンゴ など

獣種別被害割合


獣種別被害割合

作物別被害割合

    作物別被害割合

被害額推移

被害推移

獣種別推移

  獣種別推移

市内で農林業被害を及ぼす主な獣類

獣種
サル画像
ニホンザル
クマ画像
ツキノワグマ
カモシカ画像
カモシカ
主な被害作物 園芸作物全般 果樹、杉等 稲の苗、野菜等
獣種
イノシシ画像
イノシシ
ハクビシン
ハクビシン
シカ画像
ニホンジカ
主な被害作物 稲、ソバ、いも類 果樹、トウモロコシ 稲の苗、野菜、樹木全般

※ハクビシンの画像は、埼玉県農業技術研究センター提供のものです。


(2) 農作物被害対策について

 対策については、以下の順番で行っていきます。

1 環境整備 獣を呼び寄せるものをなくす

 畑に収穫しない実や生ごみを捨てていませんか。
 それはサル、イノシシ、クマ、ハクビシンを引き寄せます。
 誘因物を除去しないで他の対策を行うことは、生ごみに寄って来るハエをたたき続けるようなもので、疲れるだけで終わってしまいます。

2 防除 環境整備を行っても現れる鳥獣

 環境整備を行っても水田や畑等に被害が出る場合は、電気柵などで囲いましょう。
 市では電気柵設置等について、以下の補助(事業費の半額、補助上限あり)を行っていますので、活用ください。
 鳥獣害防除対策推進事業費補助金について

3 捕獲

 それでも来る鳥獣は、慣れきってしまった個体ですので捕獲します。
 他の原因を排除することで、本当に捕獲をしなければならない個体がわかります。
 その前に捕獲をしても、効果が出ないことが多いです。

(3) 市の鳥獣対策計画について

 鳥獣による農作物等の被害軽減を図るため、下記の計画を策定しています。
 なお、本市では、1期を10年とする「米沢市内の鳥獣被害防止に向けた中・長期計画」を平成27年に策定し、向こう10年間の対策方針を明示するとともに、平成24年度の被害額を令和6年までに半減させることを目標にしています。

 

米沢市内の鳥獣被害防止に向けた中・長期計画【PDF】

 内容 :米沢市の鳥獣対策指針

 期間 :10年(平成27年から令和6年)

 策定 :平成27年(現在1期目)

 

米沢市鳥獣被害防止計画【PDF】

 内容 :中期的な目標とその対策

 期間 :3年(令和3年から令和5年)

 策定 :平成20年(現在5期目)

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