「耐えて咲く」 渡辺 久子 (新潟県新潟市) 【講評】 雨模様のなかで、岩の隙間から根を張って美しく咲いているイワツツジの生命力がとても魅力的です。 脇にある枯れた草が対比的にアクセントとなっており、浮き立たせた感じのイワツツジの存在を一層引き立てています。 撮影テクニックも優れており、作品の仕上げ方も上手です。撮影が難しい条件のなかで丁寧に造り上げた作品で、 気品も漂っています。
「月世界」 浅野 良 (福島県福島市) 【講評】 厳冬のなか、夜の磐梯山を月明かりだけで撮影しており、星も入れながらの力作となりました。 被写界深度を深く取り、ISO感度や露光時間を上手に組み合わせ、完成度の高い作品に仕上がっています。 広角から望遠まで3点とも異なるレンズを使用しており、撮影者の思いが感じられます。技術力もさることながら、 体力や精神力も感じさせられる作品です。
「虫送り」 花野 祐一 (新潟県新発田市) 【講評】 「虫送り」「虫追い祭り」など、地域によりさまざまな名称がありますが、害虫除けや豊作を祈願する、古くから 農村部に伝わる伝統的行事です。今日、農業文化の変化によりこの行事も昔より賑やかさが失われつつあるようです。 しかし、自然な表情で素朴に振舞っているように見える3人の子どもたちの姿から、時の流れや郷土への愛おしさが 伝わってきます。
「春色米沢」 小嶋 一誠 (山形県米沢市) 【講評】 米坂線は「米沢駅」(山形県米沢市)と「坂町駅」(新潟県村上市)約90kmを結ぶ豪雪地帯を走る路線で、 「会津若松駅」(福島県会津若松市)と「小出駅」(新潟県魚沼市)を結ぶ只見線とはおもむきの異なる秘 境路線として人気があります。春になると、車窓から山間や谷合の木々、花々、田圃など、のどかな風 景が眺められます。米坂線が待ちわびた春を運んでくるような、雪国米沢らしい雰囲気漂う作品です。
(社会教育担当、文化振興担当、文化財担当) 〒992-0012 山形県米沢市金池三丁目1番14号 置賜総合文化センター1階 電話:0238-22-5111 FAX:0238-21-6020 メールアドレス:syabun-ka@city.yonezawa.yamagata.jp
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