大切な人の命を守るためにできること
(令和5年9月11日更新)
自殺は、「個人の自由な選択ではなく、様々な悩み(過労・生活困窮・育児・介護疲れ等)が原因で、追い込まれた末に起こる死」です。
仕事の悩み、家庭不和、きっかけは些細なことでも様々な要因が絡み合い、悩み、苦しみ、葛藤し、最後まで死と生の間で揺れ動きながら、自殺を選択せざるを得ない状況となってしまうのです。
生と死の間で揺れ動いている気持ちを引き戻せるのは、悩んでいる人の近くにいる人です。
特別な資格は必要ありません。大切な人に、「あなたを心配している」という気持ちを伝えてみてください。思い悩んでいる人に声をかけるのは難しいと感じている方も多いのかもしれません。
自殺のサイン<自殺予防の十箇条>
- うつ病の症状に気をつけよう(気分が沈む、自分を責める、仕事の能率が落ちる、決断できない、不眠が続く)
- 原因不明の身体の不調が長引く
- 酒量が増す
- 安全や健康が保てない
- 仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う
- 職場や家族でサポートが得られない
- 本人にとって価値あるもの(職、地位、家族、財産)を失う
- 重症の身体の病気にかかる
- 自殺を口にする
- 自殺未遂におよぶ
「職場における自殺の予防と対応」(平成13年12月 厚生労働省)より
あなたの気持ちがふさぎ込む時は、一人で抱え込まずに専門医や身近な人に打ち明けてください。助けを求めることに抵抗感を感じるかもしれませんが、ストレスに対処する方法として、とても重要なことです。話すことで、解決の糸口が見つかりやすくなることもあります。
ゲートキーパー養成講座
「ゲートキーパー」とは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人の事です。
どのように声をかけ、「あなたを心配している」という気持ちをどのように伝えればいいか。悩み、葛藤している人にどう声をかけ、どのように寄り添えばいいか。ゲートキーパー養成講座のなかでお伝えしています。あなたの身近な人の命を守ることにつながります。
ぜひあなたも「命の門番(ゲートキーパー)」になってみませんか? 受講申し込みやお問合せお待ちしております。
誰でもゲートキーパー手帳(厚生労働省)