平成27年12月定例会
民生常任委員長報告
平成27年12月11日(開会)
平成27年12月21日(報告)
ご報告申し上げます。
去る2日の本会議におきまして当委員会に付託されました案件は、議案3件であります。
当委員会は、議会日程に従い、11日に、委員会室において、全委員出席のもと、病院事業管理者、関係部課長に出席を求め、開会いたしました。
以下、審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
初めに、議第85号『市民バス(廃止代替路線)の指定管理者の指定について』でありますが、本案は、市民バス(廃止代替路線)の管理を行わせる指定管理者について、平成28年度の1年間指定しようとするものであります。
本案に対し、委員から、指定管理者の指定の期間を1年間としているのは、平成29年度以降、引き続き市民バスを運行するのか、または、デマンド型のタクシーを導入するのか、来年度中に、当該路線の方向性が決まるという考えでよいかとの質疑があり、当局から、来年早々から地区に出向き、地元の方と議論しながら、今後のバスの運行等について結論を出してまいりたいとの答弁がありました。
また、委員から、地元の方との議論も大切であるが、バス利用者の意見はどのように捉えていくのかとただされ、当局から、今後実施するアンケートの結果等を参考として、十分検討を重ねてまいりたいとの答弁がありました。
さらに、委員から、審査項目中「管理に係る経費の縮減」への得点がない理由は何かとの質疑があり、当局から、指定管理者の公募に当たっては、あらかじめ管理に係る経費を提示し、これよりも下回る金額での提案の場合に加点されるものであり、今回は該当する提案ではなかったとの答弁がありました。
そのほか、委員から、指定管理候補者の審査に当たる審査員は、どのような立場の方なのかとの質疑があり、当局から、審査員の内訳は、行政から2名、交通関係に詳しい方から2名を指名しているとの答弁がありました。
また、委員から、指定管理者の公募に1社しか応募がない現状は、市が積算した管理に係る経費が低いことなど、厳しい条件を提示しているからではないのかとただされ、当局から、管理に係る経費は、現在の指定管理料をベースに積算しており、低く設定しているものではない。1社しか応募がない現状については、これまで管理を行ってきた実績等によって、他社が参入しにくいのかもしれないと考えているとの答弁がありました。
採決に当たっては、市と指定管理者による住民サービスの向上を目指した意見交換の内容や、議論した結果を議会に示していくことを求めながら賛成するとの意見がありました。
本案については、全委員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第86号『市民バス(循環路線)の指定管理者の指定について』でありますが、本案は、市民バス(循環路線)の管理を行わせる指定管理者について、平成28年度から5年間指定しようとするものであります。
本案については、質疑や意見もなく、全委員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議第87号『米沢市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について』でありますが、本案は、米沢市立病院の一般病床を減床しようとするものであります。
本案に対し、委員から、このたびの減床によって、職員の労働条件の変更は伴わないのか。また、減床する前に労使協議をする必要はないのかとの質疑があり、当局から、今回の減床については、勤務条件の変更を伴わないため、労働組合との協議事項ではないと考えているとの答弁がありました。
また、委員から、病床を減らす理由は、全国的な人口減少によるものか、それとも、患者が他の総合病院等に移ったことによるものか、病院としてどのように考えているかとの質疑があり、当局から、昨年度と比較した場合、患者数はふえており、他病院へ移っているとは考えていない。また、減床の理由としては、許可病床数に大分余裕のある中で運用してきた実態が数年続いていたことから、今年度、減床しようとするものであるとの答弁がありました。
さらに、委員から、一般病床の減床によって市立病院全体の病床数はどうなるのかとただされ、当局から、全体では、419床から27床減床し、392床となる。そのうち、合わせて整備する予定の地域包括ケア病棟については、現在、院内で調整を進めており、30床程度を想定しているとの答弁がありました。
採決に当たっては、一般病床の減床とともに、合わせて整備する予定の地域包括ケア病棟については、国が政策的に進める「地域包括ケアシステム」の構築に基づくもののようであり、今後、さらに詳しい、議会に対しての説明を求めながら賛成するとの意見がありました。
本案については、全委員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、当委員会に付託されました議案の審査の経過と結果を申し上げ、委員長報告といたします。