米沢鯉の歴史は古く、今から約200年前の1802年に遡ります。
当時、「むくみ」や「乳不足」で悩む人達が蛋白質を補うため、わざわざほかの藩から鯉を求め医療に利用していたことを知った、第9代上杉藩主・上杉治憲公(鷹山公)は、養鯉の先進地である現在の福島県相馬市に伝授をこうため用人を走らせ、持ち帰った稚鯉を米沢城のお濠で育てたことが始まりとされています。
最上川上流の雪国ならではの清く豊富な水で3年間飼育された米沢鯉は、肉が良く締まり、泥臭さのまったくない良質の鯉で人気があります。
現在でも米沢地方でのお盆やお正月、結婚式等のお祝い事には、鯉料理は欠くことのできない料理の一つであります。
鯉のあらい、鯉こくなど数多くの料理法がありますが、代表的なものはなんといっても「うま煮」です。酒、しょう油、砂糖でトロトロとじっくり煮つめた風味は格別のものがあります。
