米沢市で指定を受けている景観重要建造物や樹木、眺望景観資産を紹介します。
景観重要建造物・樹木
米沢市では、景観上重要な役割を果たしている建造物や樹木を、景観法に基づく「景観重要建造物・樹木」に指定し、地域景観の核として、維持、保全及び継承することを推進しています。
景観重要建造物(景観法第19条第1号)
西屋旅館
1 指定年月日
平成23年7月5日(米沢市景観重要建造物第1号)
2 景観重要建造物の所在地
米沢市大字関1527番地 ※クリックするとgoogleマップが起動します。
3 指定の理由となった外観の特徴
文政12年頃に建築された母屋は、茅葺入母屋造りが印象的な中世の旅館建築であり、地域に唯一現存する歴史的にも非常に貴重なものである。
また、昭和12年建築の客室部分は、母屋との調和に優れ茅葺屋根を印象付ける効果を有している。
これらの建造物は、良好な景観を形成しており、地域の象徴として重要な役割を果たしている。
4 その他の事項
景観重要建造物に指定する土地その他の物件の範囲敷地内にある建造物のうち、文政12年建築の母屋部分及び昭和12年建築の客室部分の建築物、並びに正面玄関前の石段及び建物前面の石積基礎部分。
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笹野観音堂及び関連伽藍
1 指定年月日
平成24年6月25日(米沢市景観重要建造物第2号)
2 景観重要建造物の所在地
米沢市笹野本町5686番地の5 ※クリックするとgoogleマップが起動します。
3 指定の理由となった外観の特徴
笹野観音堂は、木造入母屋造りの寺社建築であり、近世の寺社建築では、当地では最大級の規模を誇る。その特徴ある茅葺き屋根は、正面に千鳥破風(ちどりはふ)、軒唐破風(のきからはふ)を設け、四方の軒先は、三手先組物(みてさきくみもの)により大きく反らした形状としている。
また、破風や建物正面の長押上部には、龍や鼠、鳳凰などの透かし彫りや篭彫りによる見事な彫刻が施され、特徴ある屋根とともに重厚な印象を与えている。
境内には、観音堂を中心として、仁王門、千体地蔵堂、延命地蔵菩薩等が配置され、一帯として歴史と風格を感じさせる清浄な空間を形成している。
4 その他の事項
笹野観音堂及び関連伽藍の範囲は、笹野観音堂、仁王門、千体地蔵堂、延命地蔵菩薩及び指定内にある石造物類とする。
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景観重要樹木(景観法第18条第1号)
万歳の松
1 指定年月日
平成21年3月17日
山形県が山形県景観重要樹木第1号として指定。
平成22年4月1日
米沢市が景観法に基づく景観行政団体に移行したことから、山形県の指定を受け継ぎ、米沢市景観重要樹木第1号として指定。
2 樹種 赤松
3 樹齢 推定約200年(市の文化財保護委員の調査による)
4 樹容の特徴(平成3年調査)
根回り4.5m 胸高幹周り2.7m 高さ13m
枝張り東西19.8m 南北21.5m
5 樹木の所在地
米沢市万世町桑山200番1 ※クリックするとgoogleマップが起動します。
万歳の松は、旧万世小学校の校庭に植栽されたもので、東北中央自動車道米沢八幡原IC内公園の中にあります。
6 樹木の所有者氏名及び住所
米沢市長 米沢市金池五丁目2番25号
7 指定の理由となった樹容の特徴
樹高13m、枝張り約20mの赤松は、均整がとれ、同時に威厳を備えた樹容を呈し、その近景は、空を背景に、あるいは、早坂山を背景に印象的な姿を見せている。
明治天皇の御巡幸を記念して植樹された歴史的な背景とともに風格を備えた松である。
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旧萬世小学校校歌(大正2年4月制定)
(3番を抜粋)

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眺望景観資産
山形県では、地域を代表するような良好な「眺め」を将来の世代に引き継いでいくために、その「眺め」を県民共通の「資産」として、山形県景観条例に基づき指定するものです。
米沢市街地及び米沢盆地とそれらをとりまく山々(御成山公園)
1 指定番号 第7号
2 指定年月日 平成28年3月18日
3 視点場 御成山公園(米沢市大字館山地内) ※クリックするとgoogleマップが起動します。
4 提案者 西部地区克雪・クリーン作戦対策協議会
(夏の眺望)

(冬の眺望)

(公園の様子)

関連リンク
やまがたの景観(山形県HP)