長引くコロナ禍により新型コロナへの対応も4年目となり、感染予防と一体的な社会経済活動の回復を望む声が高まっています。さらにロシアによるウクライナ侵略に伴う原材料不足、物価高騰は、我々の生活にも深刻な影響を与えており、一日も早い事態の収束を強く願っているところです。
どんなに厳しい社会情勢にあっても、我々は将来を見据えた地域づくりに邁進していかなければなりません。本市は内閣府から選定された「SDGs未来都市」として、「米沢ブランド戦略」、「健康長寿日本一」の方針のもと、人口減少・少子高齢化社会へ「挑戦と創造」の気概をもって、歴史文化・教育・福祉・産業・観光などの地域資源を最大限に活かした内発型の社会・産業構造創出に向けて取り組んでまいります。
加えて、豪雨などの激甚化する自然災害への対応、その要因とされる気候変動への対策、再生可能エネルギーの利活用など、世界の一員として求められる課題解決にも努め、安全・安心なまちづくりのために歩みを進めます。
今年の本市は、「米沢駅コワーキングスペース」や「子育て世代活動支援センター(屋内遊戯施設)」のオープン、日本初の官民連携病院である「新米沢市立病院」の開院など、様々な世代やニーズに対応したサービスの開始が予定されており、市民生活の一層の充実に機運が高まっています。
また、本市も対象地域になっている「最上川流域の紅花システム」の世界農業遺産の認定が期待されていますので、その日に向けた準備も必要です。
現在、若い世代による地域づくりがスタートしており、「学園都市・米沢」らしい、学生による地域との絆を大切にした地域貢献の取り組みも活発になってきました。このような若者の奮闘ぶりを頼もしく感じると同時に、次代を担う若者達の活躍についても、しっかりと後押ししていく所存であります。
今年も職員一同、持続可能な未来へ向けた市政運営に努めてまいります。引き続き皆様の更なるご理解とご協力をお願い申し上げます。
(令和5年1月)
米沢市長 中川 勝