城下町ふらり歴史探訪

 「城下町ふらり歴史探訪」は、米沢に残る史跡などをわかりやく解説しています。
 これまで「広報よねざわ誌面」で紹介してきた記事を再編集して掲載しています。


 熊野神社 御廟一丁目

米沢藩主上杉家墓所(御廟所)の西隣に鎮座


熊野神社

毎年、大きな櫓を中心に盛大に盆踊りが行われます。

浅井権太夫の創建と長者伝説
 熊野神社の歴史は古く、今から約525年前の延徳年間(1489~1492)の創建と伝えられています。その頃、この地には浅井権太夫(あさいごんだゆう)という大富豪が屋敷を構えていました。権太夫は紀州那智(きしゅうなち)の熊野権現(くまのごんげん)を深く信仰し、紀州参拝の際に分霊(ぶんれい)を受け、当初は遠山の赤坂に仮宮を建てました。その後、自分の屋敷内に立派な社殿を造営し、近郷の鎮守として篤(あつ)く信仰されました。
 なお、江戸時代に御廟所が設けられる以前は、この地は吹屋敷村の一部でした。吹屋敷の地名は、伊達時代に武器庫があったことに由来する説と、長者浅井の屋敷(富貴屋敷(ふきやしき))があったことに由来するとも言われています。
 また、権太夫が生前に、黄金・朱・漆の財宝を壺に入れ、密かに埋め、その場所を示す歌「行は五里、帰れば七里、朝日さす、夕日に輝く木の下にあり」を残したというお宝伝説も残っています。
 本殿内に残る棟札によると、宝暦元年(1751)に長床(ながとこ)を造営し、安政2年(1855)に再建されています。現在の社殿でしょうか。また、拝殿内には地区の有力者であった皆川文四郎が宝暦9年に奉納した、熊野権現参詣を描いた大きな絵馬が掲げてあります。
祭礼と盆踊り
 熊野神社の例大祭は7月7日で、6日の前夜祭には神輿渡御(みこしとぎょ)と地区小学生による巫女舞(みこまい)が奉納されます。
 8月には15日・16日・20日の3日間、盛大に盆踊りが開催され、地域の夏の風物詩として親しまれています。社殿の前に大きな櫓(やぐら)(写真左)が細木で組み立てられ、奉賛者(ほうさんしゃ)の名前を記した「ぼんぼり」が灯(とも)されます。その周囲を、太鼓や盆踊り歌にあわせて踊ります。参加賞の他、踊りの上手な人には賞品が配られるのも魅力のひとつで、地区の人はもちろん遠方からの参加も見られるようです。

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